山に関することばについて考えてみましょう。
さて、あなたは「山ってなに?」とか「山地、山脈ってなに?」と聞かれたら答えることができますか。アウトドアが好き、山歩きが好きと言う人でも、すぐに答えるのは難しいかもしれません。
でも、子供はこういう質問をさらっとしてくるので、家族で山のレジャーを楽しむときには覚えておいた方がいいかもしれません。
まず、山は、周囲よりも高く盛り上がった地形や場所のことを言うと、辞書や百科事典に書かれています。そして、この山がいくつか集まって、ひとまとまりになっている地域のことを山地といいます。
代表的なものでは、北海道の北見山地や石狩山地、日高山地。東北地方の白神山地、出羽山地、奥羽山地。このほか、紀伊半島の紀伊山地や四国の四国山地、中国地方の中国山地、九州の筑紫山地や九州山地などがあります。
こうした山が集まる地形の中で、山が列をなして長く帯状に連なる地形を山脈といいます。山脈も日本各地にありますが、中でも本州の中央部に位置する3つの山脈、飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈は、それぞれ北アルプス・中央アルプス・南アルプスと呼ばれる代表的な山脈です。
標高3000メートル前後の山々が列をなして連なっている姿は雄大で、多くの登山ファンから憧れの山々として愛されています。また北アルプスの一部には立山連峰がありますが、連峰とは山々の連なりよりは峰々の連なりを差すようです。山を表す表現って難しいですよね。
このほか、山には、独立峰や単独峰など、ただ一つで成り立っている山を指す言葉もあります。こうした山は連なる山とは成り立ちが違って、火山であることが多いのが特徴です。代表的な山はもちろん富士山です。今年は登れませんが、また日本一の山頂に立ちたいものです。