これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!
今回の音声コンテンツは
こちらから!
今回はアメリカのコロナの現状とマスク着用について思うこと
<本記事を要約すると…>
●NYではコロナ感染者&死亡者の抑え込みに成功。ただ、各州でそれが上手くいっていないため経済活動が再開できない
●アメリカ人がマスクを嫌う理由は、表情が見えないのが不気味で何を考えているか分からないから!
●口元だけが透明になっている「シースルーマスク」という製品が販売されているが、日本製のシースルーマスクの方がクオリティが高く、アメリカでは需要が高いのでは。
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
キサラ:Hi my name is Kisala Gibbs.
ケンジュ:Hi my name is Kenju.
テツ:Hi my name is Tetsu.
ミクア:Hi my name is Mikua, welcome to New York Future Lab!
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。もしもしシェリーさん。
シェリー: エリーさんこんばんは~!NYは今日は32℃。真夏の日々が続いています。
綿谷エリナ:全然日本と違いますね?
シェリー: 日本は雨が続いていると聞いていますが、対照的ですね。
さて、NYフューチャーラボは今夜は三人のZ世代、ミクア、キサラ、ケンジュ、ミレニアル世代、テツの4人でお送りします。
アメリカでは再びコロナが深刻な状況です。ただ、幸いにもここニューヨークは 感染の押さえ込みに成功。一時は1日1万人近い感染者、1000人近い死者が出ていたのが、
今は死者も1日数人、感染者も2〜300人というレベルまで下がって、安定しています。
だけど、経済活動再開が進まない理由は、他の州で感染が激増しているからなんです。
この現状についての彼らの意見をまず聞いてみてください。
ケンジュ:ニューヨークだけがcasesが減っているでしょう?
シェリー:ニューヨークとあと他の少ない州。
ケンジュ:でも周りのstateは全然上に行ってる。
シェリー:またね、感染が増えているからね。
ケンジュ:この間俺変な夢があって
シェリー:夢?変な夢を見たの?
ケンジュ:この間ニュースでzero deathってあったって言ってたじゃない。
シェリー:ああニューヨークで死者がゼロの日があったね。これは夢じゃなくて本当のことね。
ケンジュ:電車乗って、マスク俺が忘れちゃったのね。
シェリー:うん、夢の中でね。
ケンジュ:そして誰かが、なんでマスクしてないの?って言って、俺が大丈夫じゃんzero deathだったって言って。そしたらその人がそれはabout 2 days agoでnow it’s a few hundreds deaths って言われて。
シェリー:ああ死者ゼロ人は2日前のことで、いまは何百人いるよって言われちゃったのね。まだやっぱりそうなるんじゃないかって思ってる?
ケンジュ:うん、だって周りのstateがそうなっているんだったら。
シェリー:そう、キサラはどう思う?
キサラ:私は本当にわからないな。今ニューヨークgoodでもやっぱりセカンドウェーブも来るチャンスあるじゃん。
シェリー:そうね。
キサラ:みんな調子ぶっこいたら、
シェリー:調子ぶっこいたら?
キサラ:また上に行くかもしれないから。
綿谷エリナ:調子ぶっこいたらって言葉知ってるんですね(笑)
シェリー: まさに、アメリカ南部のstate(州)では油断してさっさと経済再開したから、今1日数万人単位で感染者が増えている。ケンジュのように、一度収束したニューヨークもどうなるかわからないと心配で夢まで見てしまう、とそんな状況ではあります。
そんな中で未だにアメリカ人の間で大論争になっているのがマスク。特に南部の州ではどうしてもマスクをしたくないという人が多いんです。
マスクをしろってのは「自由な権利の剥奪、何の効果もない、むしろ健康に悪い」と信じている人も。しかし研究が進み、マスクの効果の大きさがようやく認知されつつあります。
キサラはインスタでこんなポストを読んだそうです。
キサラ:There is the post on Instagram I forgot who said that but everyone wears mask for 6 weeks, then there’s a chance that this coronavirus
シェリー:Contained.
キサラ:Yeah.
シェリー:CDCがそう言ったんだよね。アメリカ人が全員でマスクしたら、in weeks 数週間で感染カーブを下げることができるってね。でもマスクしてない人いっぱいいるね。
キサラ:私on and off. I have my mask on when I’m on a train and in the crowded area.
シェリー:キサラは地下鉄の中とか混んでいるところではするけれど、そうでない時は取っている。
キサラ:If I would take it off, I’m aware of my surroundings.
シェリー:周りがどういう状況か常に気をつけている。ミクアはどう?
ミクア:私はいつもつけているけれど、テイクアウトとかいったら、結構つけてない人がいる。
シェリー:お店の中でもね。
ミクア:ちょっとなんか心配。
シェリー:テツは?
テツ:I’m kind of similar to Kisala, 人が横にいるとマスクつけます。でもif there’s no one, I’ll keep it on.
ケンジュ:日本はどうなんだろう?
テツ:Tokyoはthey have like another spike now. でも it’s not nearly as bad as here.
シェリー:東京はまた感染者増えているけれど、アメリカほどは酷くない。
テツ:東京では皆マスクつけるのは普通。It’s normal.
シェリー:テツは子供の頃日本に住んでたから、普段からマスクつけるのが普通だって知ってるのね。だから今日本でinfectionが少ないのは、マスクみんなしてるからじゃないかと言われているけれど。
テツ:I think that’s true. If Tokyo is not that crowded, the numbers would be lower.
シェリー:シェリー: テツは、東京のように人口密度が高いところでは仕方がないけれど、そうでなければマスクをしているだけでずっと感染が減るはずと言っています。
で、実際に「日本が感染を抑えられている理由はマスクがとにかく大きい」というのが、アメリカメディアの共通した見解。
綿谷エリナ:ヨーロッパでも最近そういわれているみたいですよ。
シェリー:そうなんです。それが、マスクの重要性を強調する1つの根拠にもなっています。
実はアメリカでも今様々なマスクが出回って新たなビジネスチャンスにもなっている。
その中で人気急上昇なのは「 シースルーマスク」。 つまり口の部分だけ透明なマスク。
かなり変ですよ!口の部分だけ四角く見えるようになっているんです。
綿谷エリナ:口の部分だけ!?
シェリー:そうなんです。なぜならアメリカ人のマスク大嫌いの理由は「顔が見えなくて不気味、何を考えているかわからない」、学校の先生は「生徒たちの表情がわからない」さらに耳が不自由な人などは「口の動きが見えなくて困る」そんな悩みに答えるシースルーマスクの需要が伸びている。
綿谷エリナ:あーなるほど!部分的にシースルーだと不思議な感覚がしますよね。
シェリー:パンデミックならではの発想。実は日本でもシールスーマスクは話題?
綿谷エリナ:最近日本でも見ました!「いきなりステーキマスク」なんて言われているんですけど、プラスチックで、下から覆うものなんかもあります。業種などによっても必要なものが変わってくるので、いろんなものがあるみたいです。
シェリー:日本のシースルーマスクの方が絶対に良いと思うんです!!!性能のいい日本のシースルーマスクがもっとアメリカに入ってくれば、もっとアメリカ人が抵抗なくマスクするようになってくれるかも。入ってきてほしいな~!とにかく、ちゃんと顔が見えるというだけでも全然違うと思うんです。
綿谷エリナ:そうですね!アメリカの状況、大変だと思うんですけど、これからも色々教えてください!
シェリー:ありがとうございました。
綿谷エリナ:そして シェリーさんやラボのみんなへのメッセージもお待ちしています。NY Future Lab、次回もお楽しみに。