今月のテーマ:「キング・オブ・ロックンロール“エルヴィス・プレスリー”」
(第1回:1950年代のエルヴィス〜ロックンローラー・エルヴィス)
パーソナリティ:ビリー諸川(ロカビリーシンガー)、湯川れい子(音楽評論家)
<番組のトーク・パートと選曲リスト>
今月は“キング・オブ・ロックンロール”エルヴィス・プレスリーにフォーカスしてお届けします。今回は「1950年代のエルヴィス~ロックンローラー・エルヴィス」と題して、その衝撃のデビュー、そしてロックンロールの誕生に迫ります。
― 「ロックンロール」とは、簡単に言うと、聞いただけで体が揺れてくる音楽で、それを体現したカリスマ性の持ち主が、50年代のエルヴィス・プレスリーです。
M1「Heartbreak Hotel」/ Elvis Presley
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
1956年にエルヴィス・プレスリーが発表したシングル。この曲以前にも、ロックンロールのような曲はありましたが、この「Heartbreak Hotel」から、ロックンロールが始まったといっても過言ではありません。いち電気工だったエルヴィスに、このロックンロールを生み出せたのは、サン・レコードのプロデューサー、サム・フィリップスです。
― 「Heartbreak Hotel」の3年前、エルヴィスは高校を卒業した後、自分の声を試すために、彼の地元、テネシー州のメンフィスにあるインディーズスタジオ、サン・レコードに、4ドルを持って自費レコードを作りに行きました。それがきっかけとなり、1954年の7月に、「That's All Right」でインディーズデビューをしています。
M2「That's All Right」/ Elvis Presley
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エルヴィス・プレスリーの記念すべきデビュー曲です。「That's All Right」は、黒人ブルースシンガーのアーサー・"ビッグ・ボーイ"・クルーダップが昔から歌っていた歌で、エルヴィスはそれを小さな頃から聞いており、それを土台に歌っています。
当時、黒人差別が激化しているアメリカの南部で、エルヴィスのような白人の青年が、黒人の歌を楽しげに、黒人のような動きと声で歌うは珍しく、これによって彼の可能性が見出され、「Heartbreak Hotel」を出した大手のレーベル、RCAビクターへの移籍が決まりました。
M3「Hound Dog」/ Elvis Presley
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1950年代のエルヴィスの代表的な曲で、彼が「ミルトン・バール・ショー」というテレビ番組で、この曲で腰を振るパフォーマンスをしたことから、彼の”腰振り”が社会問題になりました。
― エルヴィスは2歳半から教会に通っており、彼の音楽の根底にはゴスペルがあります。最後に、彼のゴスペルの曲をお届けします。
M4「It Is No Secret」/ Elvis Presley
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