<番組のトーク・パートと選曲リスト>
『モリッシー自伝』が待望の翻訳化。ということで、今月は、「モリッシーの人生講座」と題して、いつの世に対しても、何か言いたくなるお騒がせにして、熱いハートの持ち主、英国音楽の至宝=モリッシーの世界に迫ります。
今回は、今回は「人生の機微を感じさせる彼の歌」と題して、掘り下げていきます。
M1「Spent The Day in Bed」/ Morrissey
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
2017年のアルバム『ロウ・イン・ハイ・スクール』から。歌詞では、「ニュースを見るのをやめよう。なぜならニュースは君を怖がらせようとしてくる。君をちっぽけでひとりぼっちに感じさせるよう。君の心が自分のものじゃなく感じさせようともくろんでいる。」と言っており、家で一日中ベッドにいながらも、SNSやニュースで情報が入ってくる現在において、自分の頭で考えようと提案している歌で、モリッシー流の”ステイホーム”の歌ともいえます。
M2「Irish Blood,English Heart」/ Morrissey
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
冒頭から「アイルランドの血、イギリスの心、それが私の成り立ち。この世の中に恐れる者誰もいない。どんな体制も私を売買できない。」と始まり、モリッシーのアイデンティティを歌っています。ライブでは心臓のあたりに手を当てて歌っており、熱い血が流れ、鼓動を刻む一人の人間が、どんな権力にも巻かれずに戦っていくと宣言するような彼の姿は、多くのファンの心を突き動かしています。
M3「Action is My Middle Name」/ Morrissey
「“アクション”こそが自分のミドルネームだ」という題名の通り、モリッシーの行動ありきの生き方が表現されていて、「死ぬ日だけは必ず皆に平等にやってくるので、死ぬ前に行動しよう。」と歌っています。
M4「There is a Light That Never Goes Out」/ The Smiths
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとヴァージョンが異なる場合があります。
ジョニー・マーがこの曲を作った時に、「これはすごい曲だ。アルバム『ザ・クイーン・イズ・デッド』の代表曲になる。」と言いましたが、モリッシーは「大したことないんじゃない?」と思っていました。しかし、いまだに歌い継がれるスミスの代表曲となり、モリッシーは自伝に、「この曲を見くびっていたことを恥じた」と記しています。
進行:上村彰子(ライター、翻訳家)
浅草生まれのライター・翻訳者。1984年、13歳の時にザ・スミスと出会って以来、モリッシーファン歴36年。ライブDVD『モリッシー25ライヴ(ジャパニーズ・エディション)』(キングレコード)の字幕翻訳・解説、そして『モリッシー自伝』(イースト・プレス)の翻訳を担当。
上村さんのブログ【 Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ 】
⇒
ブログページへ
7月17日発売 書籍【 『モリッシー自伝』(イースト・プレス 刊) モリッシー 著 / 上村彰子 翻訳 】
⇒
書籍詳細ページ(イースト・プレスHP)へ
こちらも発売中!【 『お騒がせモリッシーの人生講座』(イースト・プレス 刊)上村彰子 著 】
⇒
書籍詳細ページ(イースト・プレスHP)へ