PROGRAM NO.2015-0023 6/4~6/8


『坂番洋楽データファイル』第102回


個性的な3人でしたね。
ティナ・ターナーさんは10年ほど
活動していない時期があったんですね。
マイク&ティナ・ターナーから
すぐにソロになったと思ってた。
イギリスのアーティストの仲間が力を合わせて
ティナのソロをサポートしてたなんて感動的ですね。
ディック・リーさん、何となく覚えていたなあ。



『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』第102回

「テ」で始まるアーティスト特集の5回目。
ラインナップは・・・

『ティナ・ターナー(Tina Turner)』

★1939年11月26日、アメリカ・テネシー州生まれ(現在75歳)
 本名/アンナ・メイ・ブロック・バーク。
 10代半ばから姉と一緒にナイトクラブに出入りしのちに結婚することになるアイク・ターナーと出会う。
 アイクも自分のバンド「キングズ・オブ・リズム」をバックに歌ったティナに一目惚れ。
 すぐに「リトル・アン」という名前で彼女をリードボーカルに抜擢、音楽活動をスタート。
 ほぼ同時に1958年、2人は結婚、公私共パートナーに。
 そして1960年、アイク&ティナ・ターナーとしてレコードデビュー。
 彼らは90日連続のギグを含むアメリカ全土を廻る過酷なツアーを行ない、人気も急上昇。
 1969年、ローリング・ストーンズの全米ツアーの前座に抜擢。 
 翌年には『エド・サリヴァン・ショー』に出演。
 音楽もR&Bからロック色の強い楽曲を次々に披露ビートルズやスライ&ザ・ファミリー・ストーンのカバーなど、次々にシングルヒットを発表。

   ♪プラウド・メアリー(Proud Mary)
     *1971年、全米4位と彼らにとって最大のシングルヒットを記録。
     *クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカバー



★1970年代中頃から、アルコール依存症やコカイン中毒となった夫のアイク・ターナーからDVを受け、
 ティナは離婚訴訟を裁判所に提出。 約10年に渡って不遇の時代を過ごします。
 そんな彼女を、ロッド・スチュワートをはじめ、ローリング・ストーンズやデビッド・ボウイが後押し、
 1983年キャピトルレコードと契約。ソロとしてデビュー。

   ♪愛の魔力(What's Love Got To Do With It)
      *1984年、全米1位。



★この後、ワールドツアーも大成功させ、1985年に公開された映画
 『マッド・マックス/サンダードーム』にも準主役として出演。女優としても大絶賛されています。

   ♪孤独のヒーロー(We Don't Need Another Hero(Thunderdome)
      *1985年、全米2位まで上昇。
      *メル・ギブソン主演のヒットシリーズ『マッド・マックス/サンダードーム』の主題歌


★ちなみにティナ・ターナー、73歳の時に、
 27年間交際してきた15歳年下の音楽プロデューサーの男性と結婚。
 スイスで悠々自適の生活を送っているそうです。




『ティファニー(Tiffany)』

★1971年10月2日、アメリカ・カリフォルニア州生まれ(現在43歳)
 本名/ティファニー・レニー・ダーウィッシュ。
 幼い頃から、いわゆる「のど自慢あらし」として有名だったティファニー。
 その実力に目をつけたMCAレコードが1986年契約。翌87年15歳の時デビュー。

   ♪ふたりの世界(I Think We're Alone Now)
      *トミー・ジェイムス&ザ・ションデルズのカバー。
      *デビュー曲ながら1987年、全米1位を記録。

★この「ふたりの世界」に続いて2ndシングル「思い出に抱かれて(Could've Been)」も全米ナンバーワン。
 そして、3曲連続のナンバーワンをねらってシングルカットされたのがビートルズのカバー。

   ♪アイ・ソー・ヒム・スタンディング・ゼア
      *1988年、全米7位まで上昇。
 
★このあと、ティファニーは4枚のアルバムを発表。
 結婚、妊娠などで一度は表舞台から姿を消してしまいますが、2000年にカムバック。
 現在、女優としてTVを中心に活躍しているようです。




『ディック・リー(Dick Lee)』

★1956年8月24日、シンガポール生まれ(もうじき59歳)
 本名/リチャード "ディック" リー・ペン・ブーン。
 裕福な家庭で育ったディック・リー。幼少の頃はクラシック音楽を聴き、
 イギリスへ留学(但し目的は音楽ではなく服飾デザインの勉強のため) 
 学生時代にはディープ・パープルのコピーバンドを皮切りに音楽活動を始めますが、
 当時のシンガポール政府はハードロックを禁止していたため、
 ディックはニール・ヤングのようなシンガーソングライターを目指します。
 そんな彼がファッションデザイナー兼イベント会社の経営者をしつつ、
 幼い頃からの夢であったミュージシャンとしてアルバムも8枚発表。しかし、全てが不発。
 1989年、アーティストに見切りをつけるためにリリースしたアルバム『マッド・チャイナマン』ですが、これが大ヒット!

   ♪ラサ・サヤン(Rasa Sayang)
      *シンガポールやマレーシアなどの古くからの民謡「ラサ・サヤン」を、
       シンガポール風の英語(シングリッシュ)でラップにして歌っています。
      *日本でも大ヒットした『マッド・チャイナマン』からのシングル曲

   ♪ウォ・ウォ・ニー・ニー(Wo Wo Ni Ni)
       *日本ではCMソングとなりヒット。

★ディック・リーは現在は音楽活動はほぼ休止状態で、ビジネスを中心にしているそうです。



次回 「坂崎さんの番組」という番組
ゲスト:鈴木康博さん