本日の20時台 JAZZ&VOCAL NIGHTはジョン・コルトレーン特集。

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今夜のJazz & Vocal Nightは今週の金曜日(17日)が53回忌となるジョン・コルトレーン特集。
ユニバーサルミュージック・ジャズレーベル・プロデューサー斎藤嘉久さんをMCにお迎えしご紹介いただきました。

コルトレーンの生涯は40年という短いものでしたが、残された名演は数多くあります。

まず1曲目は本人も太鼓判を押したという現在も人気の名盤『ブルー・トレイン』から、「ブルー・トレイン」です。
トランペットはリー・モーガン、トロンボーンはカーティス・フラーとの3管名演です。

2曲目はコルトレーンの有名な奏法のひとつである"シーツ・オブ・サウンド"(音を敷き詰めているようなサウンド)の代表的名演。
曲は「ロシアの子守唄」、一度に大量の音を繰り出す演奏に圧倒します。

(★写真:収録アルバム『ソウルトレーン』UCCO-90409 ユニバーサル ミュージック)

3曲目からは【テーマ】ごとに紹介。

【マイルスとコルトレーン】
無名だったコルトレーンを抜擢したのが同い年のマイルスでした。
彼らが共演した「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」マイルス・デイヴィス・カルテット演奏を聞いていただきました。

【ワルツとコルトレーン】
コルトレーンは61年にミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』のワルツ曲「マイ・フェイヴァリット・シングス」をカヴァーしてヒットさせました。
続いてチャレンジしたミュージカル『メリー・ポピンズ』のワルツ曲「チム・チム・チェリー」をお届けしました。

【映画とコルトレーン】
コルトレーンが手掛けた唯一の映画音楽が、昨年ようやくアルバム『ブルー・ワールド』に収録されました。
フランス語映画『袋の中の猫』のために書かれたバラード「ナイーマ」を聞いていただきました。

【人種差別とコルトレーン】
コルトレーンが活動していた50-60年代は人種差別が根強い時代でした。
アラバマ州で白人至上主義者による爆破事件で亡くなった4人の少女に捧げた鎮魂歌「アラバマ」です。

ここで注目の若手の女性サックス奏者をご紹介。
米コンコードレーベルからデビューが決まったロンドン出身のヌバイヤ・ガルシアのシングル「ペース」でした。

最後はコルトレーン30歳のデビュー・アルバム『コルトレーン』からロマンティックなバラード「コートにすみれを」でお別れです。


来週は『Jazz Life』誌最新号から新譜を中心にご紹介いたします。
お楽しみに(^^♪