音楽と言葉を電波に乗せて、東京の空へ。
お話を伺ったのは、映画監督の阪本順治さんです。
待ち合わせは、この春から新駅舎の営業が始まった山手線の原宿駅。
1989年のデビュー作『どついたるねん』は、ラフォーレ原宿の反対側、明治通りを挟んだ一角に特設されたドーム映画館で公開されました。
当時はバブル景気真っ只中。
そのムードを濃縮したような原宿の街は、きらびやかな若者たちが行き交う場所でした。
一方、『どついたるねん』は、試合中の事故で再起不能とされたボクサーが、大阪の下町で、血のにじむような減量とトレーニングを重ねつつ、泥臭く復活のリングを目指すストーリー。
そして映画のために上京し、ハードな助監督時代を過ごした阪本順治さんが、阪本監督になっていく物語でもあったのです。
当時の日本には、そして何よりも原宿の街には、似つかわしくない映画でした。
最初の観客はほとんどがボクシングマニア。
そこから年を超えて半年以上の公開が続けられると、次第に“かっこいい男”に魅せられた女性たちが増え、ヒット作になっていきます。
なりたかった映画監督になるまでのチャレンジ、映画を引き立てるラジオの魅力を、監督としてスタートの地、原宿で語ります。
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7月19日に放送、阪本順治監督の第2回は、最新作『一度も撃ってません』のロケ地、神田をめぐります。