声優・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。5月30日(土)〜6月2日(火)の放送は、サイクリストでヨガインストラクターのおおやようこさんを迎えて“自宅にこもりがちなサイクリストにオススメのストレッチ”を伺いました。
サイクリストでヨガインストラクターのおおやようこさん
★疲れやすくなる原因は?
野島:コロナ禍で自宅にこもりがちなサイクリストも多いと思います。体がなまらないために、“これだけは毎日やっておいたほうがいい!”というヨガのポーズや体の動きなどがあれば教えてください。
大宅:自転車に乗るときのハンドルを持つ姿勢をイメージしてください。テーブルに肘を置いてハンドルのブラケットを持つ姿勢が、在宅でデスクワークをする姿勢と同じです。肩が内側に入って手が前に伸びている状態で、前かがみになりますよね。自転車に乗っていても、乗っていなくても、肩って内側に入りがちなんです。
現在、在宅(のリモートワークなど)で、さらに肩がこっている方もいます。肩が張ると呼吸が浅くなり、疲れやすくなったり、眠りにくくなったりするので、肩周りを動かすことをオススメしています。一番簡単なのは、手を組んでクルッと返して頭の上にして、手のひらを天井に向け、腕を伸ばす動きです。
野島:手をクルッと。伸びをするみたいな感じですね?
大宅:はい。そのまま息を吸って上にグーッと引き上げて、息を吐いて緩めます。このとき、肩甲骨を持ち上げるようなイメージで。気持ちよく上に……。
野島:手を伸ばすだけというより、肩甲骨から持ち上げる?
大宅:そうですね。脇腹なども上にグーッと引き上げるようなイメージです。息を吸って上にグーッと伸びて、息を吐いて緩める。
野島:血が巡りますね。これだけでも。
大宅:けっこう張っているんですよね。あとは、両手を後ろに組んで、肩を少し後ろに引いてもらうと……。
野島:確かに開きますね。
大宅:いつも自転車に乗るときやデスクワークで閉じている部分がグッと開きます。車の運転をしている方なども、けっこう詰まってくる部分です。このまま二呼吸くらいしていただくと、肩の位置が本来の位置=体の横に近い位置に戻ってくるのでオススメです。
野島:室内にずっといて“肩がこるな”と思っていたんですけど、内側に入ってしまっていたんですね。自転車に乗っているときは、前傾で肩が縮まっていることを意識できますが、自宅にいるときは無意識に近い状態なので、なかなか気づきませんね。
大宅:はい。あとは、寝るときなどに“呼吸が浅いな”と思ったときは、自律神経が乱れてしまっていて、リラックスしづらい状態です。そこで、仰向けになったときに手のひらをクルっと外側に回すようにすると、呼吸が通りやすくなります。
野島:胸が開くということですか?
大宅:そうですね。寝たときに手のひらが上向きになるようにクルッと回すと肩が開きます。鎖骨が伸びて、より呼吸が通りやすくなります。寝る前に“息が浅いな”と思ったら、仰向けになって手のひらを天井に向けて深呼吸をしてください。そうすると、肩の位置が開いていきます。
野島:早速、今日寝るときに試してみます。ちょっとお話を伺うだけでも、すごくためになりました。肩こり解消しそうです!
さて、6月6日(土)〜6月9日(火)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」では、 野島のサイクリング仲間でもある、声優の伊藤健太郎さんをゲストにお迎えしてお届けします。お楽しみに!