声優・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしている番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。5月16日(土)〜19日(火)放送のゲストは、元プロ・ロードレーサーの今中大介さん。「コロナ禍でのトレーニング」について伺いました。
今中大介さん
野島:ちょっと心がふさぎがちなときに、少しでも体を動かすと、心も健康的な状態になりますよね。
今中:スポーツというのは、自然にストレスを解放したり、健康な状態を保っていくために、すごく有効です。室内でできる運動でいいので、何かしらの運動をしてほしいなと思いますね。
野島:今中さんは、自転車でご近所を走っているそうですが、今の状況で特に気をつけているルールやマナーはありますか?
今中:外に出る場合は、できるかぎり、人がいない所をルートとして設定しています。とにかく人混みを避けるということが一番です。部屋のなかで自転車に乗る場合は、固定ローラー台や3本ローラー台といった室内用のトレーナーがあるので、そういうものを利用するといいと思います。
また、お子さんがいる方は、(外出自粛で)お子さんがストレスを抱えている場合もあるので、人混みを避けながら、家族でサイクリングするのもいいかもしれないですね。
ただ、都内では、場所の確保も難しいと思いますし、なるべく人に接触しないように注意することが大事になります。
野島:お弁当を持参して行ったほうが、いいかもしれないですね。
今中:そうですね。自分も(サイクリング中に)どこかのコンビニに寄るようなことは、なるべくしないようにしています。
野島:今のこの状況では、できるだけ人に会わないようにするのが大事かもしれないですね。
今中:自分は、かなり山の上に行きます。1時間いても、誰にも会わないような山奥。そこを往復運動しています。普段はあまり見かけないフクロウやキジを見たりすることもあります。人がいないから出てきているのかもしれません。
野島:そして、自転車競技を運営する、全日本実業団自転車競技連盟「JBCF」も、新型コロナウイルスに関するガイドラインを発表しているとのことですが、どのような内容ですか?
今中:新型コロナウイルス感染拡大を、できるかぎり抑えるという意味で、外出を控えるというのが前提です。とはいえ、外を多少走ることがあるので、その場合には、どうするべきかを示しています。
まずは、走る場合には、1人で走る。ソロライドですね。これを必ず守る。運動強度を高め過ぎず、適度な運動にとどめてくださいと謳っていますね。
野島:なぜ、強度を高めないほうがいいのですか?
今中:強度を高めると、免疫力に影響することになってしまうんですね。極度に疲れてしまうと、回復が遅くなりますし、実際に風邪などもひきやすくなります。ですので、時間にすると1時間ほどで、なるべく遠くまで行かず、すぐに帰れる範囲を意識してもらっています。
野島:体を動かしたくなりますが、体力の温存も大事ですもんね。
さて、5月24日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、自転車冒険家・小口良平さんをお迎えしてお届けします。お楽しみに!