これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆シェリーさんのPresident記事はこちら
https://president.jp/articles/-/34524
今回は
《今の状況に対しての本音》
《最近の新たなトレンド》
について聞いてみました。
<本記事を要約すると…>
●NYはあったかくなってきているのに、外に出られずもやもやしている。
●アメリカの州でも経済活動を再開しているところが増えているが、半数以上のアメリカ人が「早すぎる経済活動の再開に不安」を抱いている。
●NYの若者は、ミールキットを使ったりして、料理にハマる人が増えている。シェイクシャックなどのファストフード店もミールキットを販売していて、自宅でお店の味を楽しめるように!
●ハイエンド・レストランのシェフが、庶民的な料理の作り方を指南するYouTube動画を公開したりして、新たなムーブメントが起こっている!
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ニューヨークのミレニアル世代とZ世代が気になっている話題をみんなでおしゃべりするNY Future Lab
綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet この時間は「ニューヨーク・フューチャーラボ、ミレニアル・Z世代研究所」です。
今週もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家
シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!
シェリー: エリーさん!こんばんは。
綿谷エリナ:こんばんは!いかがお過ごしですか?
シェリー:元気ですよ!やっとNYも暖かくなってきて、今は14℃。気温のアップダウンの大きな5月です。気持ちのいい気候なのですが、外に出られません…。
今日も Z世代のキサラ、ケンジュ、ミクア、メアリー、そしてミレニアル世代のテツにリモートで話を聞きます。
アメリカの感染者は138万人を超えて、亡くなった方の数も8万3000人。
実はアメリカの各州は経済活動を再開し始めています。
綿谷エリナ:え!そうなんですか。
シェリー:そうなんですよ。アメリカのほとんどの州が 少しずつ経済活動を再開していて
中には感染者が増え続けているのに再開している州もあります。
ただ、感染者の多いNY州では経済再開のめどはたっていません。
そんな中、今どんな気持ちなのか、再開してほしいと思っているのか、本音を聞いて見ました。
テツ:ずっと家に2ヶ月くらいいて、I can’t leave my house for 2 months、So…
キサラ:外気持ち良さそう
シェリー:今日気温20度くらいあるからね。それでも外出られないから。お母さんとお父さんも仕事家でしてるでしょ?
キサラ:っていうか、仕事できないと思う。
シェリー:お父さんとお母さんも早く仕事に行きたいと思ってるだろうし。
ケンジュ:やっぱり外行きたいけど、多分みんな外行ったらまたコロナがひどくなる
キサラ:Second Wave、Chinaにあったんでしょう?それがまたアメリカに、ニューヨークになっちゃうと思う。みんな外行ったら今。
ケンジュ:やっぱりあまり早くreopeningするとセカンドウェーブがきちゃうかもしれないから。あまり早くしないほうがいいと思う?
テツ:うん、早くは大丈夫だけど、全部準備ができて早くオープンしたらいいですけど。テストとかなしで、早くオープンするとまた2ヶ月後、みんなシャットダウンしてまた3ヶ月くらいquarantine. We don’t know what’s gonna happen to everything.
シェリー:準備ができてないのにオープンすると、セカンドウェーブがきてそのほうが経済に悪いかもしれない。
綿谷エリナ:そうですよね。セカンドウェーブ、来たらどうしようって不安も大きいですよね。
シェリー:ですよね。
アメリカ人の6割が早すぎる再開に不安を感じているという数字もあるんです。
再開している州もありますが、多くの人は不安なんです。
もうこれは世界共通の問題・・・・
ニューヨーク州は明後日15日にシャットダウンの期限が切れるんです。
だから周辺部の感染が少ない地域から少しずつ再開が始まるのですが、感染の中心ここニューヨーク市はまだ先になりそう。
ただ、検査体制に関しては、再開の条件をかなりクリアしつつあって、希望も生まれつつあるんです。
そんな中で、ミレニアル世代・Z世代も毎日を充実させるために頑張っている。
その中の一つがクッキング。
綿谷エリナ:うん!やはりごはんは大事!
シェリー:シャットダウンで外食ができなくなって、時間もたくさんあるから料理を始める若者が増えている。そんな中で新たなトレンドも生まれているんです。
例えば16歳Z世代のミクアと26歳ミレニアル世代のテツにその辺を聞いてみました。
綿谷エリナ:えー!どんなトレンドだろう!
ミクア:お母さんと始まったのはベーキング、この間Kkwabaegi(クアベギ)っていうKorean Twisted Donuts 一緒に作って。すごいよかった。
シェリー:わ、いいねえ!親子でベーキングしてるの?
ミクア:うんevery week新しいものをベークしたいから。
シェリー:Wow!ドーナツ作って次は何を作るの?
ミクア:Croissant – ish …
シェリー:クロワッサンなんか作れちゃうの?すごいね。
ミクア:わかんないまだ、やっぱり難しいものを作りたいから。
テツ:僕は全部インターネットで食べ物…groceriesとか全部インターネットでやってます。
シェリー:すごいね!全部?
テツ:スーパーに行きません。
シェリー:Wow!ホントに外に出ないねテツは。どういうデリバリーしてるの?
テツ:It’s called Hello Fresh. レシピとingredientが一緒に来て…
シェリー:ミールキットっていう、材料とレシピが一緒にくるやつ。
テツ:それがなければ俺、絶対大変です。
シェリー:テツって、それまでクッキングしたことあった?
テツ:ミールキットじゃなければありません。…クックはできません。
シェリー:本当にミールキットがあるから料理できてるんだ。
テツ:はい。
シェリー:そういう人って結構いっぱいいるのかな?友達もミールキットしてる?
テツ:してます。
シェリー:クッキングできるようになってよかったね。
テツ:大丈夫です!
シェリー:大丈夫(笑)
綿谷エリナ:確かに便利ですよね!考えなくても必要なもの全部来るってことでしょ?
シェリー:そうなんです!ミールキットはもともとミレニアル世代が考案したもので、食材とレシピが箱に入って来るサブスク文化の一つ。
料理の経験がない人にも作れ 、新たなメニューに挑戦できるのも魅力で定着したが、パンデミックでオーダーが激増しているんです。
またシェイクシャックやタコベルもミールキットをデリバリーしてくれるんです!
綿谷エリナ:え!おうちでつくるの?
シェリー:そう!シェイクシャックを自宅で作るんです。
綿谷エリナ:えー!おもしろい!それちょっと興味ある!
シェリー:そうなんですよ。ファストフードも親子で作ると一味違うってことみたいです。
あと、クッキングレシピが今すごく増えています。
ハイエンド・レストランのシェフがyoutubeにレシピをあげてる、
それも身近で安く手に入る材料で美味しく作れる庶民的なレシピを教えてくれるんです!
やっぱり今は「安い」ってのがポイントです。
パンデミックで色々な新しい食文化やビジネスも生まれつつあります!
綿谷エリナ:日本でも似ています。コロナの影響で納品するはずだったものがあまってしまって、フードロスを防ぐという観点から安く売ったりしていますよ。
シェリー:そういうの良いですよね!こっちはスーパーの食べ物が値上がりしています。余ってしまった食材で困っているのですが、そういうものはフードバンクと呼ばれるチャリティに無料で提供されているみたいです。
綿谷エリナ:いずれにしてもちゃんと使い方、使いみちがちゃんと考えられているということが食べ物に関しては本当に大事ですよね。
シェリー:本当にね。無駄にならないよう、みんなが食べられるようにね。
綿谷エリナ:これまでと変わらず、ラボのみんなやシェリーさんへのメッセージもお待ちしています。
シェリーさんありがとうございました。
シェリー:ありがとうございました!
綿谷エリナ:NY Future Lab、来週もお楽しみに。