TOKYO FM 開局50周年記念番組「True Stories」|美智子さまと過ごした皇居での思い出と、西麻布で見つけた100年前の異国の人々を想うシャツと。（5月17日放送回・古澤巌さん） |AuDee（オーディー）

TOKYO FM 開局50周年記念番組「True Stories」

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2020/5/17美智子さまと過ごした皇居での思い出と、西麻布で見つけた100年前の異国の人々を想うシャツと。（5月17日放送回・古澤巌さん）

TOKYO FM開局50周年記念番組 True Stories

音楽と言葉を電波に乗せて、東京の空へ。
この日お話を伺ったのは、ヴァイオリニストの古澤巌さん。

この日は、緊急事態宣言による外出自粛要請を受けて、
急遽、半蔵門にあるTOKYO　FM２階の会議室からの放送となりました。
目の前には、新緑もまぶしい皇居の森が広がっています。
お堀沿いの道をそぞろ歩く人や軽やかに走るランナーの姿はなく、、
今はただ、すがすがしい初夏の空気が放たれるばかり。

「実は、乾門から皇居の中へ入らせていただいたことがあるんですよ」

古澤さんは、かつて、学習院大学オーケストラのコーチとして、
合宿に参加したことがあります。
当時皇太子殿下だった天皇陛下とは同級生。
共演の経験があり、また、御前演奏を行ったご縁もあって、
上皇后・美智子さまよりお招きに預かったといいます。

皇居の森に包まれて、古澤さんが美智子さまと過ごした至福のひととき。
そして、忘れ物をしてしまった古澤さんは、
上皇さま自らの手から、ある物をお借りすることになり・・・。
そんな、とっておきのエピソードを披露してくださいます。

もうひとつ、古澤さんにとって、とっておきの場所といえば、
幼い頃に住んでいたことがある、西麻布・青山界隈。
のちに、ご自身で家も購入して、数年の間、住んでいたといいます。
その後、別の地へ移り住むことになったのですが、
数年前、かつて住んでいた場所のすぐ近くを通りがかった際、
偶然見つけたセレクトショップが、古澤さんの心をわしづかみにします。

「ここに住みたいと思うくらい」だというお気に入りのその店は、
一歩入れば、日常と非日常の間にある“異空間”が広がっています。
店内を見渡せば、独特の存在感で語りかけてくるものばかり。
そこで、古澤さんは100年ほど前のヴィンテージをアレンジした服にほれ込んで、
コンサートやアルバムのジャケット用衣装として愛用しているといいます。
その魅力は、古澤さんが弾き続けたい音楽と、どうやら共通するものがあるようで・・・。

そこで、古澤さんは幸福な出会いを与えてくれたそのショップに感謝をこめて、
ヴァイオリンの生演奏を披露してくださいます。
タイトルは「町の想い出」。

今、東京の町の風景を、
そして、季節の移ろいを味わう人のいない夕べに、
古澤さんの奏でるあたたかなヴァイオリンの音色が響き渡ります。

お聞き逃しの方はradikoのタイムフリーでどうぞ。
http://radiko.jp/#!/ts/FMT/20200517180000

来週は作詞家精神科医のきたやまおさむさんのTrue Storiesをお届けします。