これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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今月のテーマは《このコロナ生活、どんなところが不安か?》について聞いてみました。
<本記事を要約すると…>
●アメリカの感染者数は100万を超え、、亡くなった方も5万9千人。ただNYでは感染者数のカーヴはゆるやかになりつつある。
●アメリカではQuarantine Fatigue「 自己隔離疲れ」という言葉がトレンドワードに。
●アメリカの若者が「食料危機がアメリカに訪れるのでは」と恐れるくらいの状況になっている。
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ニューヨークのミレニアル世代とZ世代が気になっている話題をみんなでおしゃべりするNY Future Lab
綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet この時間は「ニューヨーク・フューチャーラボ
ミレニアル・Z世代研究所」です。
今週もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家
シェリーめぐみさんと電話が繋がっています、
もしもしシェリーさん。
シェリー: エリーさん!こんばんは。
NYはちょっとずつトンネルを抜けつつあるのかなという感じになっていますね。
とはいえまだ無くなる方も一日に300人以上いる状況なので当然油断はできません。
ただ、上昇カーヴは下がってきていると、そういう意味では状況は希望が見えてきたかなという感じです。
今日は Z世代のキサラ、ケンジュの兄弟と、
ミレニアル世代のテツにzoomで話を聞きます。。
アメリカの感染者は100万人を超えてしまいました。
亡くなった方の数も5万9千人と大変な状況なんですけど、。
今Quarantine Fatigue「 自己隔離疲れ」という言葉がトレンドワードなんです。
外に出たい!だけでなく、色々な不安も積み重なり、疲れやすくなったり、仕事の効率も悪くなったりすることありませんか?
エリー:あると思います!日本だと「自粛疲れ」という言い方が多いかもしれないですね。同じような感じだと思います。「お仕事がなかなか進まない」いう方、「家だからたくさん仕事を持って帰ってしまう」という方もいるみたいです。
シェリー:なかなか難しいということですよね。
そんな中でラボのみんなも様々な不安を抱えています。今日は不安な気持ちについて教えてもらいました。まずはテツから!
テツ:学校は全部オンラインクラス、仕事も家でしてます。Work from home.
シェリー:続けてきてどう?慣れた?
テツ:はい慣れました。僕の会社はUS Government から、Help small businesses and big businesses 2ヶ月半のサラリーをGovernment pays it.
シェリー:ああー、2ヶ月半のサラリーを政府が払ってくれるんだ。
テツ:It’s a loan, but it’s forgivable, if you prove that you paid salary. だから for two and half month, everyone’s safe.
シェリー:2ヶ月半はね、大丈夫。ちゃんと。
テツ:2ヶ月半は大丈夫。
シェリー:その先はわからないけれど。
テツ:その先ははい、まだわかりません。
シェリー:やはりその先に関して不安になる?
テツ:僕は少しだけ。I think it’ll still be ok but it’ll change in 2 and half months.
シェリー:皆さんわかりましたか? テツの会社は他の多くの会社と同じように、連邦政府の景気刺激策のローンを組んでいるんです。このローンは、給与の支払いに使っていることを証明できればある程度返さなくていいことになっている。ということで、2ヶ月半はいいけれど、その後が少し心配ということです。
綿谷エリナ:その先はわかんないですもんね・・・
シェリー:でもテツはラッキーな方で、今全米にコロナ失業が2600万人もいる状況。いったいいつから仕事が始められるのか、新しい仕事が見つかるのかわからないという人が大勢いらっしゃるんです。本当に不安がいっぱいだと思います。
そんな中、若い10代のケンジュとキサラがどう感じているのか聞いてみました。
ケンジュ:俺が心配なのは、これが続いてもう人が働けないのが続けば、エコノミーとかがすごいひどくなって、暗い時代になっちゃうのが、国がご飯がなくなっちゃうのが、それが怖い。そんな長く続かなかったらいいけど。
シェリー:そうか、そうだよね。
キサラ :私が心配しているのは、もっと、やっぱりもっと時間がるから、私ってどういう風にここからcareerをformするのかなと考えていて。
シェリー:今の状態だと、これから自分のキャリアをどうすればいいかってことか。
キサラ: ちょっと怖くなって、
シェリー:ちょっと心配になっちゃってるのね。時間があるから余計考えちゃうし。そういうのあるよね。
キサラ: ある。みんなあると思う。
シェリー:みんなあると思うよ、私も色々なこと考えちゃう、心配しちゃう本当に。
キサラ: 昨日お庭に行って、お庭があるからいいって感じだけど、
シェリー:家に庭があるからね、
キサラ :ファミリーとゲームとか家族とかと遊べる、でもそういうできない人もいるから。ファミリーがもしabuseとか喧嘩ばかりとか、そういう人とかもあると考えるとかわいそう。
シェリー:キサラが言っていたabuseというのは、家庭内の暴力とか虐待がある家庭もあるから、そういう子供や女性達は今自宅待機で大丈夫かしら?ということ。これはもう世界的な問題になっていますね。
綿谷エリナ:そうですねえ・・・若いからキャリアに関してもわからないですよね
シェリー:本当にわからないですよね。そしてこの世代、今がキャリアを積み上げるべき時なのにそれができないというのは大変な不安。
さらに、私がショックだったのが、世界一豊かな国であるはずのアメリカの若者が「国から食べ物がなくなるのでは」と心配しているんです。これはまさに異常事態ですよ。
綿谷エリナ:ちょっと前までは想像すらできなかったことですよね。
シェリー:そういう危機感が生まれているっていうね。アメリカだけでなく、世界のZ世代はこれまでも経済から価値観まで激動の中で多感な時期を過ごしてきているけれど、今はそれ以上の強い不安や、ある意味もっと困っている人のエンパシー(同情・共感)がこれまで以上にこの世代の特色づけて行くのかなという気がしますね。
綿谷エリナ:そうなんですね。わからない、ってことが一番不安ですよね。
シェリー:そうなんです。大人はどうにかやり過ごせても、若い世代がこういう事態を潜り抜けて育っていく世代になるかもしれません。大人である私たちも支えていかなければなりませんね。
綿谷エリナ:暗くなりすぎず、少しでも明るい面を見ていけるように気持ちを保っていきたいですよね。
シェリー:ね。とにかく1日も早い経済再開、ということは今日1日を気をつけて、
人との接触は極力減らすよう生活すること。
自己隔離疲れをなんとか一緒に耐えて行きましょう!
綿谷エリナ: はい、引き続き日本もニューヨークも一緒に頑張りましょう!
そして ラボのみんなやシェリーさんへのメッセージもお待ちしています。
シェリーさんありがとうございました。
シェリー:ありがとうございました!
綿谷エリナ:NY Future Lab、来週もお楽しみに。