これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
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https://president.jp/articles/-/33387
☆今回の記事の音声はコチラから聞けます!
https://park.gsj.mobi/voice/show/18301
今月のテーマは《メイク》
今週はZ&ミレニアル世代に
【アジアンビューティー】
について聞いてみました!
<本記事を要約すると…>
●アメリカ、NYは新型コロナウイルスの新たな震源地となってしまった。米国全土で5万8千もの人が感染し、うち半分以上がニューヨーク州在住者。
●そんな中、若者はヴァーチャルライフに浸かっている。Netflixやtiktokを楽しんでいる。
●アメリカでは数年前から流行しているGlass skinから、Cream skinにトレンドが移行している。
手間やコストのかかるGlass skinよりステップが少なく手間もかからないため。
●日本のコスメ・ビューティ製品の人気の秘密は、サイエンスに裏打ちされた質の高さ。
サイエンス部分をもっと打ち出せばもっと売れるのでは?
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
シェリー:ニューヨークのミレニアル世代とZ世代が気になっている話題をみんなでおしゃべりするNY Future Lab、今週登場してくれるのは?
シェリー:ニューヨークのミレニアル世代・Z世代と一緒に未来を考えるNY Future Lab。今日参加してくれるのは?
ミクア:ミクアです
キサラ:キサラです
ケンジュ:ケンジュです
テツ:テツです
4人:Welcome to NY Future Lab 2020 !!!!!!!!!!
綿谷エリナ: 今週もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家・シェリーめぐみさんと電話が繋がっていますシェリーさん。
シェリー: エリーさん!こんばんは。
今週もよろしくお願いします。
また今週もこの情報からです。
NYは名実ともに新型コロナウイルスの震源地となってしまいました。
綿谷エリナ:一気に増えてしまいましたよね。
シェリー:アメリカの感染者5万8千人になり、半分以上の3万人がニューヨーク州、州の中心部にあるニューヨーク市はもうすぐ1万8千人。なんて言っていいか分からない数ですよね。外出禁止令が出てからもう2週目。さらにNY市から出た瞬間に2週間の自宅待機が求められるようになりました。緩やかな「封鎖」ですよね。なので例えば隣の州に出たら、ニューヨークに戻ったら2週間自宅にいなきゃいけない。
綿谷エリナ:えー…でもそれくらいしなければならないくらい状況ということですよね。
シェリー:そういうことですね。そんな中Z世代の若者はみんなヴァーチャルライフにどっぷりつかっています。みんなTikTok、Instagram、Netflix。学校の授業はZoomでやっているみたいです。
で、このあたりはまたお伝えするのですが、今月はコスメ・ビューティーをテーマにしていますが、このあたりもバーチャルで盛り上がってきています。たとえばマイリ―・サイラスが、インスタライブでヘイリー・ビーバーとメイクのHow toをやっているんです。
メイクをやっている理由は「こういう時にひとりでも気分がアガるから」。
綿谷エリナ:確かに。うまくできると「私いけてる!」って思いものね。
シェリー:そうそう。それで写真撮って、フィルター使って・・・そんな風に盛り上がってます!
綿谷エリナ:へー!され、今週は?
シェリー:今週はアジアン・ビューティ、Korean とJapanese コスメについて聞いてみました。まず今日本でもすごく人気のKorean Beautyはアメリカでも流行ってるのかな?
ミクアとキサラに聞きました!
ミクア:そんなに知らないけど、Koreaってコスメとかスキンケアとかすごく流行っていると思う。
キサラ:私が見る限り、Asian, Koreanって肌がするするだしお化粧とかもうまそうだから、買おうかなと思う時もあるけど、Koreanのメークアップはアメリカでは私の周りではまだそんなに流行ってないまだ。
綿谷エリナ:ふーん!
シェリー:
ミクアは流行ってると思うけど、キサラはそうでもない、と。
これは人によって意見が分かれるところ。なぜかというと、
コリアン・ビューティといえば何といってもスキンケアで、
メークはそれほど注目されていない。
ここ2〜3年大ブレイクしたのが”glass skin”と呼ばれるガラスのように
つるつるピカピカなお肌。
これ日本でも流行ってるのかな?
綿谷エリナ:glass skinって名前は聞いたことないけど・・・・;;
シェリー:このglass skinを作ろうとすると、10段階くらいのステップが必要で、
保湿液、美容液、フェイスマスク、クリーム・・・
アメリカではこの複雑さがコリアン・ビューティの特色として捉えられ、
その上セフォラなどで売っているブランドLaneige, Grow Recipeなどは
安くないからZ世代の若者にはちょっと手が出ない。
ところが今年はglass skinからcream skinにトレンドが移行しているらしい。
Cream skinはもっとステップが少なく時間も手間も少なくて作れる、
例えば化粧水と乳液が一緒になっていたり。
もしかするとこれでもっと若い世代にも受け入れられるようになるかも!
では次はジャパニーズ・ビューティはどんなイメージがあるのか、
二人ともお母さんが日本人のキサラとミクアに聞いてみました。
キサラ:ここでは聞いたことないけど、お母さんが日本に行く時に日本のメークとか持ってくる時もあるし、私も日本に行くと見るけれど、そしてそういう風に比べると、日本のメーク(より)アメリカの方が好きと思っちゃう。でも私の友達でハーフは日本のメークの方が好きって言ってるから。
シェリー:何が違うの?
ミクア:日本の方がなんかシンプルみたい。キラキラグリッターとか、もうちょっとピンクとかよく見るけど、アメリカだったもっとゴツイ色とか、カラフルとか色々あるから、もっとバラエティがあると思う日本と比べたら。
キサラ:日本の方が薄いと思うメークに関して。だからファンデーションとか、パウダーとかそんなにカバーしないと思う。アメリカの方がビシッとお化粧している人が多いと思うから。
そしてアメリカはいろんな人いるけれど、日本はもう日本人だけ。そういう風に見ると、アメリカのファンデーションもシェイドもっとある。日本にはそんなに黒人とかダークスキンの人そんなに全然いないから。
シェリー: 日本のコスメは全体に薄い、色も派手でなくシンプルなものが多いというイメージ。
綿谷エリナ:そうね!上品なのが多いですよね。
シェリー:確かにカラフルなメークが映えるのは濃い色の肌というのはある。
一方でスキンケアでいうと、Japanese BeautyにはKorean beautyの次のトレンドとして期待が持てると思うんです。
10以上のステップが必要なKorean beautyよりシンプルというイメージで、
今静かに存在感を増している。
実はそのイメージを広げているのはTatcha(タッチャ)というブランド。知ってます?
綿谷エリナ:知らないです・・・!
シェリー:京都の芸者さんの美容法からインスピレーションを得て作られた
沖縄の藻と秋田の米と宇治の抹茶から抽出し発酵させたエッセンスが原料で、
いかにも効果がありそう?
実はこれアメリカのブランド。(でも日本のブランドと思われている)
とにかくマーケティングが素晴らしく、Japanese BeautyといえばTatchaというところまで
地位を確立。
綿谷エリナ:そうなんですか!へえ~!資生堂じゃないんですね。
シェリー:そうなんです。
一方オーセンティックなジャパニーズブランドも頑張っていて、
一般にはまだそれほど知られていないが、人気コスメ雑誌Allureには肌ラボやDHC、
めぐリズムなどが注目商品として紹介されていました。
綿谷エリナ:そうなんだ!それは庶民的っていうこと?
シェリー:そうです!
そしてこのJapanese Beautyの人気の秘密は、サイエンスに裏打ちされた質の高さ。
このサイエンス部分をもっと打ち出すことで日本のブランドはもっと売れそう。
綿谷エリナ:そこでもハイテクなイメージがあるんですね。
さてニューヨーク・フューチャーラボ、来週は?
シェリー: 来週は日本は新学期、ということで
みんなが通っている大学や学校での勉強について聞いてみようと思います。
綿谷エリナ:楽しみ!
そしてラボのみんなやシェリーさんへのメッセージや質問もお待ちしています。
シェリーさんありがとうございました、
ニューヨーク・フューチャーラボ、来週もお楽しみに。