これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆NY Future Lab PRESIDENT Online連載はこちらからチェック!
https://president.jp/articles/-/32486
☆今回の記事の音声はコチラから聞けます!https://park.gsj.mobi/voice/show/16915
今月のテーマは《音楽》
今週はZ&ミレニアル世代に
【K-POP、J-POP】
について聞いてみました!
<本記事を要約すると…>
●アメリカでK-POPが流行っているのには理由がある!
・綺麗、派手、ファッション性も高いなど、アメリカ人にウケやすい
・アメリカにボーイズ/ガールズグループが少ない
・食べ物やコスメを含めアジアンブームが来ている
・韓国政府が産業としての輸出を積極的にしている
(BTSは46億ドル産業!)
●一方J-POPは…
・マーケティング、コマーシャルのサクセスが足りない。
・日本はおとなしいので、それを逆にうまく活かせば〇。
・「恋愛禁止」など、自由を規制する考え方はアメリカ人にとって最もマイナスイメージ。
■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━■━
綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
シェリー:ニューヨークのミレニアル世代とZ世代が気になっている話題をみんなでおしゃべりするNY Future Lab、今週登場してくれるのは?
メアリー:メアリーと申します。
テツ:テツです。
ミクア:ミクアです。
4人:Welcome to NY Future Lab 2020!
綿谷エリナ: 今週もニューヨーク在住のジャーナリストでZ世代とミレニアル世代評論家シェリーめぐみさんと電話が繋がっています、もしもしシェリーさん!
シェリー: エリーさん!こんばんは。 今週もNY Future Labミニレアル&Z世代研究所の時間がやってきました!
綿谷エリナ:このところずっと音楽の話題、先週はアメリカのミレニアル・Z世代がどんなアプリでどんな音楽を聞いているかという話でしたね
シェリー: はい、メアリーもテツも、世界の音楽、特に日本の音楽を聞くためにはスポティファイがベストと言ってましたね。
綿谷エリナ:でしたね~!今週は?
シェリー:はい今週は今アメリカで大ブレイクしているK-POPについて。
それに比べてJ-POPや日本の音楽についてどう感じているのかを聞いてみました。
まずミクアから!
ミクア:私は聞いた事あるけれどそんなに興味ない。
シェリー:お友達にファンいる?
ミクア:BTSが好きなことがいる。Koreanだから言ってる事はわからないけど、よく歌ってるし踊ってる。
シェリー:韓国語で歌ってるの?
ミクア:歌ってる、でも何を歌ってるのかはわからない(笑)
テツ:女の子がもっと好きだと思います。アメリカでK-POPは。韓国のエンターテイメントはみんな綺麗だしファッションもしているし、ダンスもよくするし、flashy, グラマラス。アメリカでよく売れるカルチャーだと思います。
シェリー:他にもアメリカにそういうグループいるんじゃないの?
ミクア:K-POPみたいなグループはいないと思います。僕が子供の時、ボーイバンド、Backstreet Boysとか、そういうグローバルグループみたいな。今はK-POPがそれを取っていると思います。
シェリー:グループとしてあんなにダンスしたりとかそういうグループはいないというということ?
テツ:そう、今は。
ミクア:TLCとかDestiny’s Child、 Fifth Harmony、そういうアメリカのグループはそんなに長くいない…
シェリー:売れるけどすぐいなくなっちゃう?
ミクア:いなくなっちゃった。だからK-POPのグループ、ユニーク・グループだからそれが流行ってると思う。
テツ:色々なリーズン、アジアの食べ物とか今色々きてるし、韓国のスキンケア、大きな産業になっています、今アメリカで。そしてK-POPは韓国のexport・・・
シェリー:重要な輸出のいわゆる商品だから。
テツ:はい、そして韓国のgovernmentもK-POPをそうやって見ています。
シェリー:政府がプッシュしているからね。
シェリー:韓国にルーツがあって音楽プロデューサーでもあるテツはさすがによくわかってる。アメリカにちょうどビッグなボーイバンドやガールグループがいない、
そのスキをついてうまく入ってきているし、ちょうどそれがコスメやフードなど、アジアンブームにも乗っている。
何よりルックスが良く派手なイメージのK-POPはアメリカ人の好みにもあっている。
綿谷エリナ:そっか~。それにアメリカで流行っている音楽を研究して、新しいサウンドを出していますよね。
シェリー:そうそう。さらに、K-POPは韓国の重要な輸出品として政府がサポートしている。BTSは韓国のGDPに46億ドルの、4600億円も貢献しているらしいです。
こうなると、SAMSUNGやHYUNDAIと同じレベルだとアメリカでは伝えられている。
それから、去年売れたアルバムの中で、BTSが6位なんです。本当に売れてるんだなって、改めて驚きました。
ではそれと比べてジャパニーズ・ミュージックはどうなのか?
聞いてみると、とても興味深い意見が出ました。ちょっと聞いてみて!
テツ:タレントはあるけど、韓国みたいにcountryからのサポートはいっぱいないと思います。
シェリー:国がジャパニーズ・ミュージックをサポートしていない感じがする?
テツ:してるけど、K-POPのレベルにはしてない。ちょっとマーケティングとかコマーシャルの サクセス足りないと思います。そして日本はもっとCalmおとなしいカルチャーだから、韓国より。日本のアピールは「俺たちが一番」とうるさくしないカルチャーだから。日本は。
シェリー:そこがいいんだ。
テツ:そこがいい色、カルチャーの。だからでっかくなるのは難しいと思います。
シェリー:メアリーはどう思う?
メアリー:私の意見は、私J-POPあまり好きじゃない。特に例えばガールグループ、すごい禁止が。
シェリー:禁止が多い。
メアリー:禁止が多い、例えば彼氏が
シェリー:ボーイフレンド作っちゃいけないとかね。
メアリー:そう、捕まえたらすごい大変になる。
シェリー:日本はちょっと厳しいからね。アメリカの方はいろんな人がいるしフリーダムがあるからね。
ミクア:だけど音楽にしたら、J-POPと日本の音楽ってアメリカであまり流行ってないと思うけど、アニメがすごい流行ってるから、そういうテーマソングはお友達がすごい知ってる、いろんなアニメ。
シェリー: いろんな話が出てきたけど、やはり日本の音楽は韓国に比べたら国からのサポートが少ないしあまり流行ってない。でも日本の良さは、あまりガンガン主張しない大人しいところ・・・。才能がある人はたくさんいるはずなので、そういう部分を生かしながらアピールして行くには?アニメからスタートしてそれをどう広げて行くか?
アメリカと日本を両方よく知っているこのメンバーに宿題にしておきました(笑)
綿谷エリナ:この番組を通して一つの結論を出せたら面白いですね!
シェリー:そうですね!そしてメアリーの意見も気になるところです。
先週も言ってたように日本のロックよく聞いてるし、ビジュアル系も大好きだけど、
J-POPは好きじゃない。その理由はガールグループやアイドルに禁止が多くて自由がないから。
自由がないというのは、アメリカ人にとっては最もマイナスなイメージ。
綿谷エリナ:特にアイドルって特殊な存在ですよね。女性アイドルになると急に恋愛がご法度ってなりますよね。
シェリー:今はそうじゃなくなって来てるのかもしれませんが、J-POPにはそういうイメージがあって、それが女性をリスペクトしないイメージにもつながってしまいかねないことは知っておいた方がいいかも。彼らは日本が大好きだからこそ、心配しているみたいです。こんな風に一か月にわたり音楽について取り扱ってきました。「グラミー賞には関心ないわ!なんていいつつ、音楽はしっかりチェックしていて、かなり音楽好きな世代だということがお分かりいただけないでしょうか。
綿谷エリナ:さてNY Future Lab、来週は?
シェリー: 来週はバレンタインデーの週なので、NYのバレンタインデーってどんな感じなのか聞いてみました。
綿谷エリナ:楽しみ!
シェリー:それから、今週からこのニューヨーク・フューチャーラボ、ミレニアル・Z世代研究所の内容が、オンラインメディア「プレジデントオンライン」で連載されることになりました。Yahoo Japanなど多くのウェブメディアでも少し遅れて 配信されますので、見つけたらぜひ読んで見てくださいね。
☆こちらから是非チェックしてください!→https://president.jp/articles/-/32486
綿谷エリナ:シェリーさんありがとうございました!NY Future Lab、来週もお楽しみに。