2020年1月25日

西村由紀江のSmile wind

東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動「スマイルピアノ500」。
東日本大震災で失われたピアノの数は、およそ500台だと言われています。

「失われたピアノとピアノの音を届けたい」という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動。

皆さんのご協力により、合計で61台のピアノを届けることができました。
ピアノをお譲り頂いた皆さん、ありがとうございます。

「スマイルピアノ500」では、新しいピアノを用意するのではなく、
どこかのお宅で使っていたピアノを譲っていただき、お届けをしています。

今回は、2017年6月にピアノをお届けした宮城県大崎市三本木の佐藤さんから
昨年の暮れにいただいたメッセージをご紹介しました。


息子さんが昨年から特に体調が悪くなり、
炎症性腸疾患で、食べ物に制限のある生活に。

不思議な事に、病気になってからピアノを弾くようになり
楽譜が読めないのにピアノを弾いているそうです。


佐藤さんは、子供たちにピアノを教えていて、
ピアノが届いたから、「また、ピアノ教室を開けるかもしれない」
と、話してくれたことを覚えています。

送っていただいた息子さんの演奏、聞かせていただきました。
特に習ったことがないのに「楽譜が読める」ということでしたが、
お母さんのピアノを小さい頃から聞いていたから弾けるのかもしれませんね。

佐藤さんにお届けしたピアノは、
東京のマリコさんから譲っていただいたピアノでした。

マリコさんが宮城を訪れた際に、
たまたま車の中で、この番組を聴いたことがきっかけで、
「スマイルピアノ500」に連絡をいただきました。

マリコさんのご主人は2年半にわたって宮城県に単身赴任。
震災の復興支援に携わったそうです。

マリコさんはご主人のもとを訪れるたびに、被災された地域のかたがたに、
なんらかのかたちでお役に立ちたいと思っていたそうです。

「自分のピアノが役に立って嬉しい」と、何度も話してくださいました。

マリコさんから譲っていただいたピアノは手入れが行き届いていて、
サビひとつなく、とても大切にされていたことがわかりました。

マリコさんの想いが佐藤さんに繋がりました
今は佐藤さんの息子さんが、ピアノを愛用してくれています
ピアノのが結んだご縁。

佐藤さんにお届けしたピアノは、
ピアニストの石塚まみさんからも大変温かいご支援をいただきました。

石塚さんは、東日本大震災で被災された方々を支援する
チャリティコンサートを開催。
その収益の一部を「スマイルピアノ500」に寄付してくださったんです。

たくさんの方の想いが、「スマイルピアノ500」を動かしています。

被災地にピアノを届ける活動「スマイルピアノ500」では、震災でピアノを失った方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。

お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com





番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。

メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。

「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。エピソードと一緒にご紹介します。

あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。