世界から見た日本の姿とは?

【1月1日(水)FUTURES ~Sense of Wonder~】 あけましておめでとうございます! 今回のゲストは、2008年から2012年まで、アメリカはマサチューセッツ州 、ボストン・ケンブリッジのハーバード大学へ留学。比較文化論がご専門で、「水虫の国際比較からみる 日本の家族と心性」を研究し、帰国後も引き続き研究を続け、現在は、明治大学 国際日本学部で専任講師を務めていらっしゃる眞嶋 亜有さんです!

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---現在明治大学ではどんな授業をなさっているんですか?
「日本とは、日本人とは何かということを、世界の中の日本という視点で多角的に捉えていく視座を養う「日本表象文化論」というディスカッション中心の授業を、日本人学生と留学生に向けてそれぞれ行っています。」


---(現在は留学生に)留学を希望する学生によくするアドバイスは?
「安全第一・健康第一です!もちろん健康あっての人生ですし、日本は今のところあまりに治安が”良すぎる”環境なので、帰国した学生の話を聞いてびっくりすることもあります。この頃はネットがあるので、世界一周なんかも昔ほど大変じゃないと言われはていますが、それでも留学から無事に帰ってきた学生の顔を見ると安心しますね。」


---留学したからこそ今できていることは?
「経歴や職種といった先入観を持たずに、人として関われるようになったことです。「人類皆同じ」という言い方をしますが、人類皆同じで違う、ということを体験的に知ることができたので、自分と違うバッックグラウンドに対する敷居がさらに低くなったかなと思います。学者同士で会うこともありますし、この間は芸人さんとお食事をしたり、人間関係の輪が広がったなと感じます。」


---著書『肌色の憂鬱-近代日本の人種体験』について教えてください!
「日本人が日本人を褒める時に使う「日本人離れした〜」という言葉のように、日本人の中には自分たちに対する自己否定の系譜があるんじゃないかということを、特に人種体験の観点から探った本になります。”三つ子の魂百まで”みたいな話ですが、幼い頃に見た父の姿と、そのアメリカ人ビジネスパートナーとのある出来事が、実はこの本を書いたきっかけなんです。」


---もうひとつの研究テーマ「水虫の国際比較から見る日本の家族と心性」とは?
「水虫という世界のどこにでもある病気に対する認識や振る舞いを通して、文化の違いを考えていくというものになります。実は、水虫のことを英語ではAthlete's foot(アスリートの足)、フランス語ではchampignon(足に生えるキノコ)というんですよ。また水虫を通して、その国の家族と心のあり方が見えてくるというのも大きなポイントなんです。」


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■著書『肌色の憂鬱-近代日本の人種体験』についてはこちら!
http://www.chuko.co.jp/zenshu/2014/07/004627.html


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---世界から見る日本という視点で見ると、気づかなかったな日本の一面が見えてくる!
客観的な視点を持つことで、他者理解も深まる世の中になっていくといいですね。





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■オンエア楽曲

M1.「めぐり逢い」André Gagnon
→時間や気持ち、面白みを共有できる人たちと出会えたことに思いを馳せる一曲

M2. 「間奏曲」Pietro Mascagni
  (歌劇「 カヴァレリア・ルスティカーナ 」より)
→執筆作業の時に聞いているという一曲