ミック・スチュワート、これ、俺です(笑)

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#37




2013年11年放送より


「阿久悠さんはスパイダースの<フリフリ>(1965年リリース)のカップリング<モンキー・ダンス>の作詞をしてくれているの。しかも、この時が阿久悠さんの作詞家デビューだって聞きました。彼とは余りお付き合いはなかったけれども、行きつけのレストランなんかで会うと僕が居る世界のことを深く聞かれましたね。彼は所謂、大ヒット作家であり、ポップな世界に居る人で、僕がやっていることを彼は理解出来なかったと思うんだ。だから、探るように色々聞いてきたんじゃないかと思っています」


「その昔、僕の事務所のすぐ隣が(筒美)京平さんの事務所だったの。だから、頻繁に電話がかかってきて“ムッシュ、面白いのを見つけたよ”って、買ったレコードの中から気に入ったモノを持ってきては“どう思う?”って聞かれました。あの人は天才だし、本当に素晴らしい作曲家。僕は京平さんや阿久悠さんと出会えてお話出来たことは本当にプラスになったと思っています」


「<ノー・ノー・ボーイ>(1966年リリース)は田邊(昭知)さんが先に詞を書いて僕が後で曲を付けました。スパイダースでやっていた時はシンプルなアレンジだったけれど、ソロで歌うようになってからはコードをちょっと変えたりしてね。それは現状に飽きたからで、そうやって音楽を楽しんでいたわけ、今もね」


「<モノラル・グラフティ>(<なんとなくソクラテス>のカップリング曲、1982年リリース)ってインチキ臭いタイトルだよな(笑)。作詞・作曲はミック・スチュワート……これ、俺です(笑)。ミック・ジャガーとロッド・スチュワートが好きだったから、ふたりの名前を合体させた別名を使ったの。こういう時は大抵、ちょっと照れ臭い時(笑)。そういえば、その名前(ミック・スチュワート)で作った<ハロー・ミスター・サンシャイン>という曲を外国の女の人(タニヤ・タッカー)が唄ったらヒットしちゃってさ。そんなこともありました」


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