拓郎さんに散々、怒られて

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#36




2013年11月放送より

「<シンシア>(よしだたくろう&かまやつひろし名義で1974年にリリース)って曲は(吉田)拓郎さんが作詞作曲をしてふたりで歌いました。拓郎さんは南沙織さんのファンでその想いを広げて作った、みたいな。でね、拓郎さんの歌って難しいんですよ。僕は他にも数曲、あの人が作ってくれた歌を唄っていますけれども、どれも“あの人節”が入っているから“あの人”の作った曲は“あの人節”をカヴァーしないと形にならないんです」


「拓郎さんは当時“フォーク界の王子”みたいな感じだったんで、僕がナンパして口説きました、酒飲ませて(笑)。向こうは嫌々一緒にやろうってことになったんじゃないかな。この人と組んだってロクなことはねぇだろうと思いながらやったと思うんですけれども(笑)」


「<シンシア>は<愛奴>っていう拓郎さんが連れてきたバンドが演奏していてドラマーは浜田省吾さん。浜田さんはその後、ソロでブレイクするんだよね」


「<水無し川>(1975年リリース)はね、レコーディングに何時間かかったかわからないです。曲を書いた拓郎さんに“歌い方が違う”って散々怒られて怒られて虐められた(笑)。一字一句、きちんと歌わなくちゃいけないって。確かにそういう風に歌わないと“水無し川”にならないんだよな。そういえば、拓郎さんのツアーに付き合ってこの曲を歌わなくちゃならない時は毎回、彼がステージの横から厳しい目で僕を観察しているもんだから結構辛かったですよ~(爆笑)」


「(<水無し川>の)作詞は松本隆さんで、松本さんと拓郎さんが一緒に曲を作ったのは多分、これが最初じゃないかな? 多分ね。でもさ、本来、俺が川を唄うタイプかって話なんだよな(笑)」


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