自分らしさを問う、9年間のドキュメンタリー「空と、木の実と。」

【12月4日(水)FUTURES ~Sense of Wonder~】 今回のゲストは、 1997年から1998年まで、イギリスのブリストル大学 大学院へ留学。企画から技術まで、映画制作について多角的に学び、現在は、映画監督をされている常井 美幸さんです!

▼音声はコチラから!





---映画監督になろうと思ったきっかけは?
「実は映画監督には、なろうと思ってなったわけではないんです。この10年間、NHKワールドという番組のディレクターをしていました。たくさんあるニュースのひとつとして自分の性別に悩む中高生について取り上げて、小林空雅(たかまさ)さんという子を取材をしたんです。それきりかな、と思っていたんですが、2年後に高校生になった小林さんから「全校生徒の前で性別についてカミングアウトするので取材に来てください」って連絡があって。取材に行ったんですけど、その2年間の小林さんの成長を見たら、今後この子はどういう風な大人になっていくんだろうってすごく気になって、取材を続けるうちにドキュメンタリー映画にまとめたい、と思ったのがきっかけですね。」


---どんな映画なんですか??
「女の子として生まれたけれど男の子として生きたいと思う、小林空雅さんを9年間追ったドキュメンタリー映画です。小林さんは、自分のことを自ら周囲の人たちに伝えたり、男性の体になるための手術を経て、二十歳の時、晴れて戸籍も男性として変更することができたんです。ですが、男として生き始めたら、「自分は男でもない」ということに気づくんですね。では、そこからどういったアイデンティティ、生き方を探し求めるのかという部分を、映画では深く描いています。」


---監督作品「空と、木の実と。」を通して気づいたことは?
「小林さんのほかにも、この作品には自分の性別に揺らぎを感じている人がたくさん登場します。性別というのはアイデンティティの特に根幹を成す物ですから、そこが揺らいでいる人たちは、自分の生き方について本当に真剣に考えている人たちなんです。なので、そういう方々と会うことによって、『誰もが自分らしく生きて、お互いに仲良く心地よく生きていける』という、私が目指す社会についてのイメージがどんどん具体的になっていきました。」


---留学中に学んだことは、この作品に活かされましたか?
「たくさんあります!特に留学中は、クラスメイトたちとたくさん議論を交わして、互いにわかり合うという経験をたくさんしてきたんですが、この映画でも、相手の真髄の想いを引き出すために、あえていろいろな質問をストレートにさせてもらいました。そのおかげで、主人公ともいい人間関係が築けたんじゃないかなと思います。


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映画「空と、木の実と。」の上映情報などはこちら!

■「 空と、木の実と。」公式HP
https://530week.com






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---わかり合うために、正面から向き合っていく。
とても勇気のいることですが、その先には素敵な結果がついてくるんですね。





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■オンエア楽曲

M1.「Never In my Life」両角沙霧ソール
→映画「空と、木の実と。」のために作られた、作品テーマソング

M2. 「Don't Look Back In Anger」Oasis
→クラスメイトとパブで大合唱!イギリスの音楽シーンにいることを実感した思い出の一曲