ユーミンのデビュー・シングルをプロデュースしたのは友だちだったから

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#33




2008年6月放送より


「『どうにかなるさ』は元々、ザ・タイガースの岸辺修三(現:岸辺一徳)さんと岸辺四郎さんの兄弟ユニット<SALLY&SHIRO>に書いた曲だったんだ(アルバム『トラ70619』収録)。僕もスパイダース在籍中にこの曲をかまやつひろし名義でシングル・リリース(1970年)しています。作詞は山上道夫さん」


「ユーミンは1972年に「返事はいらない」でシングル・デビューしたんだけど、(僕が)プロデュースしたのは友だちだったから(笑)。正確には僕と高橋幸宏さんのプロデュースなんですよ。でね、この年は日本の音楽シーンもどんどん新しいモノが生まれていたけれど海外も凄かった。シンクロニシティっていうのかな、同時進行で色々なことが起こっていたね。1960年代から1970年代に移行して70%ぐらいが“良い感じに行けるぜ、ベイビー!”みたいな時だったんじゃないかな」


「例えば、1960年代に入って、1950年代から抜け出したと感じたのは1962、3年頃。っていうように、約2、3年遅れで次の時代の匂いを実感し、さあ、ここから行くぜ、ベイビーみたいになるんだよな。17世紀、18世紀を紐解いてもそう。10年単位で何かが始まっていてカルチャーも変わってきたことがわかるんだよね」


「こんな風に過去を振り返るというのは、たまにはいいけどさ、俺、結構、長く人生やっているから(笑)、昔を考え出すと今をやっている暇がなくなっちゃう。だから、振り返るのはもうちょっと後にしようかと思っているんですよ。色々思い出すのは案外、脳の活性化にいいのかもしれないんだろうけどね。でもね、これまで良いコトもあったけど、それなりにイヤなコトもあったから、それを思い出すっていうのもねぇ(笑)」


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