『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』第190回

気になるアーティストを50音順に、坂崎幸之助が独断と偏見で 紹介している≪坂番洋楽データファイル≫(略してSYDF) 今回は「フ」の付くアーティスト18回目、プリンス特集です。



『プリンス(Prince)』
★1958年6月7日、ミネアポリス生まれ。
2016年4月21日に亡くなっています(享年57歳)。
本名は≪プリンス・ロジャーズ・ネルソン≫。
両親はジャズミュージシャン。
幼い頃から音楽に親しみ、中学時代にはバンドを結成し、
数々のレコード会社が注目。
そして1977年(19歳)メジャー数社の入札の末、ワーナーブラザースが
異例の高額な契約金と共にアーティスト及びプロデューサーとして獲得。
翌78年アルバム『フォー・ユー』 79年『愛のペガサス(Prince)』
80年『ダーティ・マインド』 81年『戦慄の貴公子(Controvercy)』
そして1982年に2枚組となる『1999』を発表。
『1999』からの2ndシングルは、初となる全米トップテンシングルを記録。
  ♪リトル・レッド・コルヴェット(Little Red Corvette)
   *1982年・全米6位。
   *『1999』は全米だけで400万枚以上のセールスを記録。
★1984年に発表されたのがプリンスの自伝的な映画のサントラ盤
にもなっている『パープル・レイン(Purple Rain)』。
楽曲のクレジットも、
映画の中のバンド名【プリンス&ザ・レヴォリューション】となっています。
この映画『パープル・レイン』のサントラから先駆けてリリースされた
シングルが初の全米ナンバーワンを記録。
  ♪ビートに抱かれて(When Doves Cry)/プリンス&ザ・レヴォリューション
   *1984年の年間シングルチャートでも1位を獲得。
   *アカデミー賞「最優秀歌曲賞」「編曲賞」を受賞。
★全世界で1500万枚以上の売り上げを記録した『パープル・レイン』。
もちろん映画&アルバムのタイトルナンバーも大ヒットしました。
  ♪パープル・レイン(Purple Rain)/プリンス&ザ・レヴォリューション
   *1984年・全米2位。
★『パープル・レイン』大ヒットの2年後、1986年にプリンスが監督も
務めた映画『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』は興行的には失敗
だったものの、そのサントラ盤となったアルバム『パレード』は大ヒット。
ここからシングルカットされた曲はプリンスにとって3曲目となる
全米ナンバーワンとなりました。
  ♪Kiss/プリンス&ザ・レヴォリューション
★アルバム『パレード』をタイトルにした≪パレード・ツアー≫で
初来日を果たしたプリンス。このツアーの千秋楽になった
≪横浜スタジアム≫を最後に【プリンス&ザ・レヴォリューション】
を解散しています。

★アーティストとしても革新的な活動を続けていったプリンスですが、
ここからは、ソングライターとしてのプリンスにスポットを当てていきます。

○プリンスの楽曲をカバーし、最初に大ヒットさせたのは
この女性シンガーでした。
  ♪フィール・フォー・ユー(I Feel For You)/チャカ・カーン
   *1984年・全米3位。
   *オリジナルはプリンスが1979年に発表した2ndアルバム
    『愛のペガサス(Prince)』に収録。
○そしてプリンス・ファミリーだったシーラ・Eのためにプリンスが
書き下ろした曲。
  ♪グラマラス・ライフ(The Glamorous Life)/シーラ・E
   *1984年・全米7位を記録。
○続いてプリンスが楽曲を書き下ろしたのは、
当時大人気のガールズグループでした。
  ♪マニック・マンデー(Manic Monday)/バングルス
   *1985年・全米2位を記録。
○最後にプリンスの仲間たちが作ったグループ【ザ・ファミリー】
のためにプリンスが書いた曲。
この曲をアイルランド出身の女性シンガーがカバー。
  ♪愛の哀しみ/シネイド・オコナー
   *1990年・全米1位を獲得。

★今年(2019年)6月には、プリンスが他のアーティストに提供した楽曲の、
プリンスによるオリジナル・バージョンを集めたアルバム
『ジ・オリジナルズ』もリリースされています。
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次の更新はネット局すべてのOA終了後
2019年10月30日(水)AM5時以降の予定です。
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