☆ジャーナリスト、シェリーめぐみさんのコーナー「シェリーめぐみ from NY」
ニューヨークはファッションウィーク!ということで、今日はファッションのお話…ではなくて音楽の話?
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玉川太福「この時間はシェリーめぐみ from NY!アメリカ ニューヨーク在住のジャーナリスト シェリーめぐみさんにアメリカの今を伝えてもらいます。シェリーさん、こんばんは!太福です、よろしくお願いします。」
シェリーめぐみ「太福さん~こんばんはー宜しくお願いします」
玉川太福「お願いします~。今週はどういうお話ですか?」
シェリーめぐみ「今週はね、NYファッションウィーク開催中(9/14まで)なんです」
玉川太福「ファッションウィーク?」
シェリーめぐみ「そう。ニューヨークそして世界のトップデザイナーがファッションショーを毎日、同時に複数行われているイベントなんですが」
玉川太福「ほ~」
シェリーめぐみ「世界のバイヤーやジャーナリストやスーパーモデルがNYに大集合しているんです!が!ただシェリーめぐみはファッションのプロではないので」
玉川太福「あ、そうなんですか?」
シェリーめぐみ「太福さんみたいにオシャレじゃないので!」
玉川太福「(笑)」
シェリーめぐみ「結構テキトーなんです、私。ファッションに関しては(笑)」
玉川太福「またまた~」
シェリーめぐみ「ファッションの話題は、ニューヨーク在住の素晴らしいファッション・ジャーナリスト、杉本佳子さん、黒部エリさんなどにお任せして…
今日は音楽の話をしたいと思います!」
玉川太福「あ、そうなんですね。ファッションの話じゃなくて」
シェリーめぐみ「そう。ファッションショーでも音楽の役割がますます増えているという話です」
玉川太福「おぉ」
シェリーめぐみ「もともとファッションショーの音楽はおしゃれですよね。DJが入ったりとか。それがもっと積極的に音楽パワーを取り入れて、ファッションのメッセージとしても発信しようとしているんです」
玉川太福「BGMというより、メッセージを乗っけてショーの一部になっているんですね?」
シェリーめぐみ「そうそう。というのも、今のアメリカの若い世代特にZ世代(10代)にとって音楽は超重要なんです」
玉川太福「というと?」
シェリーめぐみ「彼らは“常に”スマホで音楽を聴いているからです。Spotifyのような音楽アプリだけでなく、TikTokなどのソーシャルメディアも音楽が必ずついているじゃないですか」
玉川太福「あぁ~たしかに。そうですね」
シェリーめぐみ「ね。だからいつも音楽と暮らしている。音楽を通して自分らしさ、アイデンティティを見つけていると言ってもいいくらいなんです」
玉川太福「音楽を通してアイデンティティを見つけている…へ~…」
シェリーめぐみ「そう。だから気に入った自分らしい音楽を身につけて歩くことがファッション以上に重要かもわからないと」
玉川太福「なるほど~身に着けるくらい、体の…生活かな?一部になっているんですね」
シェリーめぐみ「一部になっているんですよ。そんなわけで特に音楽とのコラボ、中でもライブをやるのが増えているんです」
玉川太福「アーティストが出るんですか?」
シェリーめぐみ「そうです。いくつか今年の例を挙げると…
ラルフ・ローレンはセントラルパークの中のヨーロッパ風の庭園を使って、1930年代のジャズエイジを再現。シンガーのジャネル・モネイがフランク・シナトラなどの曲などを披露したと」
玉川太福「おぉ~」
シェリーめぐみ「トミー・ヒルフィガーは、ハーレムのアポロシアターを貸し切り。それも、ファッション・ジャーナリスト黒部エリさんによれば、劇場内ではなく裏の駐車場で、70年代のアメ車の上でバンド演奏したらしいです」
玉川太福「え!?駐車場で!?」
シェリーめぐみ「はい。車の間を歩くモデルたちの主役はなんとZ世代のプリンセス、ゼンデイヤ。曲もアレサ・フランクリンなど70年代ソウルのバイブがいっぱいだったそうなんです」
玉川太福「ちょっと昔の曲を入れてるんですね」
シェリーめぐみ「音楽は昔も今も関係ないんです!ネットで聞いているから、どんな音楽でも聴けちゃうんですよ。新しくても古くても」
玉川太福「あーそっかそっか」
シェリーめぐみ「そして今夜(9/10)、ブルックリンの19000人収容のアリーナ・バークレーセンターで行われるのは、リアーナのブランド、Fenty X Savageのショーです。
実はこれ20日にアマゾンプライムで世界同時にストリーミングされる予定です!
サプライズパフォーマンスもあるそうなので、期待できるかも?」
玉川太福「凄いですね…」
シェリーめぐみ「ね~。色んなショーがある中、私が注目したのは、少し小さめなショー。ハイエンドのドレス・デザイナー、シェリル・ヒルのショーで歌った《Bebe Rixha》」
玉川太福「ほうほう」
シェリーめぐみ「ビービーといえばちょっとCurvy(カービー)な体型がセクシーでキュート、でもおかげで常に、もっと痩せなければ売れないといじめられ続け、年齢差別とも戦ってついにブレイク。去年はグラミーにノミネートも!ところがそのグラミーで着るドレスを《サイズが合わないから》と提供してくれるデザイナーがなかなか見つからず…」
玉川太福「えぇ!?だってちょっとCurvyなだけなんですよね…?そんなサイズ合わないなんて…」
シェリーめぐみ「だからほら、もう芸能界は凄いらしいです。凄く痩せてないと…モデルみたいに痩せてないと…ってね」
玉川太福「あ~…そっか…」
シェリーめぐみ「カメラ写りとか言われちゃうらしいね。それで、彼女はとてもつらい思いをした…そういう経験をSNSやインタビューなんかで積極的に共有するんです。そして《誰になんと言われようと自分を愛そう、自分らしく生きよう》というメッセージ出して、強い共感を呼んでいるんです」
玉川太福「へ~渡辺直美さんみたいな感じなんですかね」
シェリーめぐみ「あ!そうそうそうそう!デザイナーのシェリル・ヒルもそのメッセージに共感し、様々な体型のモデルもランウェイをキャットウォークさせました」
玉川太福「あ、いいですね!」
シェリーめぐみ「ね~!Z世代をはじめ若い世代はこういうメッセージを出すアーティストを支持するし、ファッションもそんなメッセージを借りてブランドのイメージを打ち出していると」
玉川太福「なるほど~」
シェリーめぐみ「私凄く言いたいことがあってね。
ダイバーシティ&インクルーシブ、日本でもよく聞かれるようになってきたこの言葉。ジェンダーや人種だけでなく、体型や生き方や年齢、価値観なども含めて一人一人が違うことを受け入れよう、嫌いでもレスペクトしよう。ということだと覚えておいてほしいです」
玉川太福「そうですよね、自分と違うということを理解しないといけないですよね。それは難しいことで、自分1人じゃ理解できないこともあるけど、こうしてアーティストが発信してくれることで、今まで《常識》とされて凝り固まった考えが解されていきますね。凄く良いことだと思います。
シェリーさんありがとうございました」
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