ON THE PLANET

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パーソナリティ


武田俊

玉川太福

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浦朋恵

今、私達は、膨大な情報の中で“何”を選択したらいいのでしょうか?地球レベルの“今”を知覚するには、適切なキュレーションが必要。そんな中、リアルに世界を自分の足で知覚している人、肌で知覚している人がいます。それは、バックパックを背中に背負って、一人で世界に出ていくバックパッカーと呼ばれる“自由人”。彼らがDJとなり、知的好奇心を楽しんでいる人達、楽しもうとしている人達と共に一緒に作りあげていく。

7月30日(火)のシェリーめぐみ from NY

2019/8/30 (金)14:08
☆ジャーナリスト、シェリーめぐみさんのコーナー「シェリーめぐみ from NY」
《Old Town Road》がついに!17週連続ナンバーワン記録の単独トップに躍り出ました!今若者の間ではどのようなネットツールを通じて音楽が流行するの?

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玉川太福「この時間はシェリーめぐみ from NY!アメリカ ニューヨーク在住のジャーナリスト シェリーめぐみさんにアメリカの今を伝えてもらいます。シェリーさん、こんばんは!太福です、よろしくお願いします。」

シェリーめぐみ「太福さんこんばんはー宜しくお願いします」

玉川太福「お願いしますー今週は何の話題ですか?」

シェリーめぐみ「先週、 全米チャート連続1位記録タイに、Lil Nas Xの《Old Town Road》が並んだという話をしました、覚えてます?」

玉川太福「えぇ、覚えてます!」

シェリーめぐみ「そして今週は予想通り!17週連続ナンバーワン記録の単独トップに躍り出ました」

玉川太福「あー!新記録。えらいことですね」

シェリーめぐみ「えらいことですよ。この曲どれだけ流行っているかというと、ラジオでもテレビでもビーチでもお店でも、クラブでもダンスリミックスかかってますし、うちの近所の子どもが歌いながら歩いているほどなんです」

玉川太福「(笑)子どもっていくつくらいの子ですか?」

シェリーめぐみ「10歳くらいかな?小学生くらい」

玉川太福「へぇー!?そんな小さい子どもでも聞くんですね」

シェリーめぐみ「みんな耳にたこ状態ですよ。常に曲がかかっている感じ。しかも歌っているし」

玉川太福「へー」

シェリーめぐみ「なぜこんなに流行っているのか。色々理由がありますが、
どれもたった今のアメリカ、そして世界のミレニアル世代、Z世代の姿をハッキリと表している。つまり《Old Town Road》を知れば世界が見えてくる」

玉川太福「ほうほう」

シェリーめぐみ 「というのは、ヨーロッパやオーストラリアなどでも軒並みナンバーワンですからね。世界中でヒットしているんです」

玉川太福「アメリカだけじゃなくて!凄いな」

シェリーめぐみ「ヒットした最大の理由はもちろんネット。前回もお伝えした通り、この曲はまずネットブレイクした。当時10代だった全く無名のLil Nas Xが、TikTokでね」

玉川太福「TikTokね」

シェリーめぐみ「 アメリカでも10代に爆発的人気のSNSに自分で色々な面白いMeme(ミーム:ネタ)を投稿して話題になったところからスタートして、それをみんなが真似していろんなMemeを作ってあっという間に拡散されたんです」

玉川太福「ほ~」

シェリーめぐみ「《Old Town Road》ってカントリーでカウボーイだから、馬が踊っているMemeなどを作ってあっという間に拡散されたんです。ですが、この曲はTikTokに載る前から、ネットで成り立ちから始まっている、という話もしましたね」

玉川太福「えぇ、えぇ」

シェリーめぐみ「オランダにいる、やはり10代の無名のビートメーカー(ビートを作る人)Young Kioが、ネットに投稿したビートをLil Nas Xが気に入って、全く会わずにコラボした」

玉川太福「凄いですよね。変な話、儲けたお金の分配とかどうするんですかね(笑)」

シェリーめぐみ「これがね、そのビートメーカーが投稿したのはBeatstarsというやはりオランダのサイトで、音楽づくりの新しいプラットホーム(試み)としても注目なんですよ」

玉川太福「ほうほう?」

シェリーめぐみ「というのは、誰でも投稿できて、そのビートは誰でも使えるが、最低限のフィー($30≒3000円ちょっと)を払う、売れたらその分の著作権料がビートメーカーに支払われる仕組みになっている」

玉川太福「あら~いい質問しましたね、私(笑)」

シェリーめぐみ「いい質問です(笑)これ今注目なんです。皆がwin-winになるように、というのを考えてね、Beatstars作られたんで、是非チェックしてみて下さい」

玉川太福「はい」

シェリーめぐみ「でもいくらネットを使っても、曲が良くなければ売れない。
この曲はヒップホップのビートにカントリーを乗せるという、誰も聞いたことのない、誰もやったことがない、全く新しいサウンドで、しかもオリジナルは2分に満たない(1:53)んです」

玉川太福「えぇ!短い!」

シェリーめぐみ「なんじゃこりゃ!?とみんな思ったわけですよ」

玉川太福「ほ~」

シェリーめぐみ「実はアメリカのポップソングはどんどん短くなっているんですよ。理由はミレニアル世代やZ世代は音楽をストリーミングで聞くから」

玉川太福「あ~ダウンロードでね」

シェリーめぐみ「ダウンロードもしないの」

玉川太福「え!?ダウンロードもしないの!?」

シェリーめぐみ「Spotifyとかね。ほとんどSpotifyですね」

玉川太福「そうなんですね」

シェリーめぐみ「Spotifyっていうのはトラックの再生回数でアーティストにお金を支払うので、短い方がたくさん聞かれて儲かる」

玉川太福「えー!?そんなこと考えて、若い人が作ったんですか!?」

シェリーめぐみ「そう、若い人はみんなよーくわかっている。あとはやはりネットの影響で若者のattention span(集中力が持続する時間)はどんどん短くなっているんです」

玉川太福「あーそれは分かりますね」

シェリーめぐみ「Tiktokも15秒じゃないですか、あっという間に終わっちゃうじゃないですか。そういう短い曲の方がいいらしいのね。だから今の曲はどんどん短くなってる」

玉川太福「はーどうしましょう、シェリーさん。浪曲って下手すると1席30分くらいあるんですけど」

シェリーめぐみ「またそれがね、逆もあるんですよ」

玉川太福「(笑)フォローありがとうございます」

シェリーめぐみ「反動とかあるんで、ポッドキャストで1時間くらいありますから」

玉川太福「あぁ~まぁありますね。YouTubeでも長い曲ありますもんね」

シェリーめぐみ「そうそう。だからね、両方あるんです。色んな人がいるってことよ。短い曲が主流になれば、逆に長い曲の方が良いって思う人が絶対現れるわけだから」

玉川太福「そうですよね」

シェリーめぐみ「面白いですよね。デジタルが流行るとアナログが流行ったりね」

玉川太福「そうですね!」

シェリーめぐみ「面白い時代になってきているんですよ。そして最後に、論争です」

玉川太福「論争があるんですか?」

シェリーめぐみ「はい。この論争があったのがメジャーになるきっかけに。この曲は当初カントリーチャートにも入っていたのが《カントリーではない》と外されたため、《そんな事はない》と大論争に。そこでカントリーのスーパースターBilly Ray Cyrus(Miley Cyrusのお父さん)が手をあげて2人でリミックスして、それが今17週連続ナンバーワンになっているんです」

玉川太福「そのスーパースターの功績も多いですよね」

シェリーめぐみ「そうですね、俺が一緒にやるよと。
これね、今のアメリカの世相を大きく反映しているんです。というのも今アメリカでは人種間の分断が大きな問題になっているんですね」

玉川太福「たしかにね、トランプ政権でね」

シェリーめぐみ「そう。だからこそ!カントリーといえば白人。ヒップホップと言えば黒人。この2つが一緒になった曲が2019年の夏を盛り上げているというのは象徴的じゃないですか」

玉川太福「問題も抱えるけど、カウンターの中、流行も生み出すのは凄いですよね。やっぱりアメリカ凄いな」

シェリーめぐみ「そう。これ無意識にみんなやっているんだと思う」

玉川太福「それは凄いな」

シェリーめぐみ「うん、潜在意識というか。争っていても何も起きないでしょ?やろうと思えば人種や国境も超えて、みんなでクリエイティブなことをやれば時代も変わるし、お金も生むことができる。
人種間で争うより皆でうまくやっていきたいという、アメリカの若者の潜在意識からの叫びにも聞こえる。そういう意味でもOld Town Roadは歴史を塗り替える音楽ではないかな」

玉川太福「勉強になりました…シェリーさんありがとうございました」

シェリーめぐみ「お話できて良かったーありがとうございました」

玉川太福「シェリーさんによるその他のニューヨーク情報はホームページ《megumedia》で是非チェックしてみて下さい!」

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