『坂番洋楽データファイル(略してSYDF)』第187回

気になるアーティストを50音順に、坂崎幸之助が独断と偏見で 紹介している≪坂番洋楽データファイル≫(略してSYDF) 今回は「フ」の付くアーティスト15回目


 ↑↑ “一昔前”のプロデューサーっぽい感じになってみました。

『フリーダ(Frida)』
★1945年11月15日、ノルウェー生まれのスウェーデン育ち。
本名「アンニ = フリッド・リングスタッド」。
1970年代中頃~80年代初めまで大人気だった【ABBA】のメンバー。
彼女が1982年にリリースしたソロアルバム
『サムシングス・ゴーイング・オン(Something's Going On)』の
プロデュースは当時注目を集め始めた“フィル・コリンズ”。
フリーダが娘のクルマに乗っていた時にカーステレオから流れてきた
フィル・コリンズのアルバム『夜の囁き』を聴いて気に入り、
フリーダ本人が直談判でプロデューサーを依頼したそうです。
  ♪予感(I Know There's Something Going On)
   *アルバムリリースの翌1983年・全米13位まで上昇。
    ヨーロッパでも大ヒット。
   *このシングル曲は世界中で350万枚の売り上げを記録。

『フリートウッズ(The Fleetwoods)』
★1958年にアメリカ・ワシントンのオリンピア・ハイスクールに通う
女性2人と男性1人が結成したボーカルグループ。
一般のポップチャートのみならず、R&Bチャートにもチャートインを果たし、
甘いだけではない彼らのコーラスワークの特徴は、
ほとんどノン・エコーレコーディングということ。
  ♪やさしくしてね(Come Softly To Me)
   *1959年のデビューシングル。全米1位を記録。
  ♪ミスター・ブルー(Mr.Blue)
   *1stアルバム『ミスター・ブルー』のタイトルトラック。
    こちらも全米1位を獲得。
★1963年にグループは解散しています。

『フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)』
★1967年【ジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズ】の
メンバーだったピーター・グリーン(G)と
ミック・フリートウッド(Ds)を中心にイギリスはロンドンで結成された
ブルースロックバンド。
その後、ジョン・マクヴィー(B) が参加。
当初のグループ名は【Peter Green's Fleetwood Mac】。
ただ、1970年に結成メンバーだった ピーター・グリーン が
体調不良などで脱退し、かわりにジョン・マクヴィーの妻だった
クリスティン・マクヴィー(Vo)とボブ・ウェルチ(G)が加入。
グループ名が【フリートウッド・マック】となります。
その後、1974年にボブ・ウェルチが脱退。
ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーがメンバーを探し
白羽の矢を立てたのが、アメリカ人のリンジー・バッキンガム(Vo,G)。
この際のリンジーからのリクエストが『公私共にパートナーの
スティーヴィー・ニックスもメンバーにして欲しい』でした。
この新メンバー加入で、これまでのブルースロックバンドから
ポップロックバンドへと生まれ変わります。
そして1975年10枚目のアルバム『ファンタスティック・マック
(Fleetwood Mac)』は彼らにとって初の全米No.1に!
「リアノン」「セイ・ユー・ラヴ・ミー」といったシングルもヒット。
その勢いのまま、1977年に最大のヒットアルバムとなる
『噂(Rumours)』を発表。
  ♪オウン・ウェイ(Go Your Own Way)
   *1977年・全米シングルチャート10位。
★安定したピアノプレイと、あたたかい伸びのある歌声の
クリスティン・マクヴィー。
イケメンのギタリストで張りのあるボーカルのリンジー・バッキンガム。
そして可憐なお姫様風の容姿と哀愁を帯びたハスキーボイスの
スティーヴィー・ニックス・・・という三者三様のボーカルを
フロントにした【フリートウッド・マック】。
初の全米トップテンシングル「オウン・ウェイ」に続くシングルは
彼らにとって初となる全米1位を記録しています!
  ♪ドリームス(Dreams)
   *1977年・全米1位。
★これまで累計4000万枚以上のセールスを記録している
アルバム『噂』。
翌年1978年のグラミー賞では見事「最優秀アルバム賞」を受賞。
また、このアルバムからは「オウン・ウェイ」(10位)、
「ドリームス」(1位)の他に「ドント・ストップ」(3位)、
「ユー・メイク・ラヴィング・ファン」(9位)と4曲のシングルヒットが
生まれています。
その後、1979年に彼らは2枚組のアルバム『牙(Tusk)』を発表。
前作『噂』があまりにも売れたこともあり、こちらは全米4位が最高、
売り上げも200万枚とやや期待外れな結果に。
  ♪セーラ(Sara)
   *アルバム『牙(Tusk)』からのシングル曲。
    1980年に全米7位を記録。
★続いて彼らは2枚組のアルバム『フリートウッド・マック・ライヴ
(Live)』をリリースするもセールスは減少(当時50万枚のセールス)。
そこで、彼らは満を持して1982年アルバム『ミラージュ(Mirage)』をリリース。
「ホールド・ミー」「愛しのジプシー」等のシングルヒットもあって
見事、全米アルバムチャート1位を記録。
ただこの頃からリンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックス、
クリスティン・マクヴィーそれぞれのソロ活動が忙しくなり、
バンドの方は開店休業状態。
そしてメンバーのソロ活動が一段落した1987年に通算14枚目の
アルバム『タンゴ・イン・ザ・ナイト』(全米7位)発表。
  ♪リトル・ライズ(Little Lies)
   *1987年・全米4位を記録。
★この後、メンバー間には色々とトラブルがあり、
昨年(2018年)秋からのワールドツアーには、ミック・フリートウッドと
ジョン・マクヴィーの創設メンバーと
クリスティン・マクヴィー、スティーヴィー・ニックスの4人に加え、
急に脱退したリンジー・バッキンガムのかわりに
元【トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ】のマイク・キャンベル(G)と
元【クラウデッド・ハウス】のニール・フィン(Vo,G)が参加しています。

:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:
次の更新はネット局すべてのOA終了後
2019年9月4日(水)AM5時以降の予定です。
:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+: