☆ジャーナリスト、シェリーめぐみさんのコーナー「シェリーめぐみ from NY」
ロシア疑惑のモラー元特別検察官が下院議会の公聴会で証言を!ロシア疑惑ってもう終わったんじゃないの…?
今回はこの話題をピックアップ!
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綿谷エリナ「シェリーめぐみ from NY!アメリカニューヨークに在住のジャーナリスト シェリーめぐみさんにアメリカの今を伝えてもらいます。シェリーさんgood evening!」
シェリーめぐみ「good evening!宜しくお願いします。
今日は2020年の大統領選にも大きな影響を与える、かもしれない重大な事が起こっているので、お伝えしていきます」
綿谷エリナ「はい」
シェリーめぐみ「ロシア疑惑のモラー元特別検察官が、たった今、下院議会の公聴会で証言しています」
綿谷エリナ「あ、今リアルタイムでですか?」
シェリーめぐみ「はい、そうなんです」
綿谷エリナ「おぉ~!」
シェリーめぐみ「この結果によっては、トランプ大統領の弾劾につながる可能性もあるという事で大変大きな注目を集め、4大ネットワークで全米にテレビ中継されています」
綿谷エリナ「凄いことですね、4大ネットワークで全米にテレビ中継なんてなかなかないですよね」
シェリーめぐみ「そうなんです。凄いことが起こっているんです。
でも日本のみなさんは、ロシア疑惑はもう終わったと思っているのではないでしょうか?」
綿谷エリナ「あまりメディアのヘッドラインでは見なくなりましたからね~」
シェリーめぐみ「実はアメリカ人の半分も終わった話だと思っています。でも半分は全くそう思っていない、ここが問題なんです」
綿谷エリナ「うんうん」
シェリーめぐみ「ロシア疑惑というのは、2016年トランプ陣営がロシアと共謀して、大統領選挙に影響を与えたのではないかという疑いで、2年間にわたって捜査が行われていました。その捜査を担当していたのがモラー元特別検察官でした。そして、モラー氏は今年3月に400ページ以上にわたる膨大なレポートを司法長官に提出し、捜査は修了したんです」
綿谷エリナ「はい」
シェリーめぐみ「ところが、その公開を巡って大騒ぎになりました。当時トランプ氏に指名されたばかりのバー司法長官がなかなかレポートを公開しなかったからです。代わりにバー長官自身が短い会見で、トランプ大統領に非があるという証拠は見つからなかったと語って、そこで一件落着するはずでした」
綿谷エリナ「うんうん」
シェリーめぐみ「ところが同時にリリースされた彼の短い報告文の中に、モラー氏のコメントの引用として、
《トランプ氏の司法妨害の部分で、100%無実であるとは言い切れない》という部分があったのです。これで世論が炎上、その後レポートは一部を黒で消された」
綿谷エリナ「一部と言ってもかなりですが…(笑)」
シェリーめぐみ「はい、その黒塗りで消された編集バージョンとして公開されましたが、今度はその中に捜査は、現職の大統領は犯罪で訴追されないという司法省のポリシーを前提に行われたという旨が書かれていたのです」
綿谷エリナ「それはどういう意味なんですか?」
シェリーめぐみ「もし大統領が訴追出来るとしたら、していたのではないか」
綿谷エリナ「つまり」
シェリーめぐみ「そう、この《つまり》の部分が今日の公聴会の中で最大の焦点になるとみられ、その答えによっては、アンチトランプ派からは、もしかすると弾劾に繋げられるかもという期待があるわけです」
綿谷エリナ「チャンスですもんね」
シェリーめぐみ「しかし、モラー氏はレポートに書かれた事以外は話さないよう、司法省からクギを刺されているという事で、本人もその線から外れることはないだろうから、そんなに劇的な結果にはならないだろうというのが大方の予測なわけです」
綿谷エリナ「うんうん…」
シェリーめぐみ「それに何度もお伝えしているように、
トランプ支持者はロシア疑惑自体がトランプ大統領に対する陰謀だと思っているんですよ」
綿谷エリナ「はい(笑)」
シェリーめぐみ「逆にアンチトランプ派はロシアの介入で共謀はあったと固く信じていて、両者の意見はよほどの事がなければ変わることはないだろうと」
綿谷エリナ「分断状態なんだ」
シェリーめぐみ「そう、分断状態。
それでもこの公聴会が重要なのは、レポートを書いた本人が初めてテレビに出てきて自分の言葉で語る事で、これまでロシア疑惑が終わったと思っていた層、または、関心がなかった層、特に「浮動票」に影響を与えるかもしれないという事」
綿谷エリナ「あ、初めて本人がテレビに出てきたんですね」
シェリーめぐみ「物凄く短い会見は1回したんです。だけどこんな質疑応答をテレビできちんとするのは初めてです」
綿谷エリナ「そうなんですね」
シェリーめぐみ「これから午後の部、公聴会第2部が始まるんですが、今までに報道された内容を少しお伝えすると、民主党からはレポートの詳細、つまり共謀、司法妨害についての多くの疑わしい事実を確認する形の質問が中心だったのに対し、共和党からは全く違う切り口、モラー氏と調査自体の信頼性への疑問を抱かせるような質問が続いています。その中でモラー氏はあくまで中立な立場を貫いている…と」
綿谷エリナ「なるほど。この公聴会はどのくらい続きますか?」
シェリーめぐみ「あと2時間くらいですね」
綿谷エリナ「つまり延べ何時間ですか?」
シェリーめぐみ「全部で5時間ですね。でも、これかなり短い方なんです」
綿谷エリナ「そうなんですね!?」
シェリーめぐみ「本当は1日中やるんですけどね。だけどこの短い時間の中で質疑応答していくのでね。まさに鉄板の上で焼かれているようでした」
綿谷エリナ「おぉ…かなり攻撃的な質問が続いているんですね」
シェリーめぐみ「そうですね。その中でモラー氏はトランプ大統領が無実とは言い切れないと言ったりしていますので、この後世論がどういう風に受け取るのか、それはまた改めてお伝えしますね」
綿谷エリナ「はい、レポートお待ちしています!シェリーさんありがとうございました!シェリーさんのその他の情報はシェリーめぐみさんのサイト《megumedia》をチェックしてみて下さい!」
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