#12『I got rhythm 音楽が生まれる時』 概要と選曲リスト

是非これを見ながら聴いてください!



今月のテーマ:「ブルーノート80周年」(第3回:ブルーノート・イン(&フロム)・ジャパン)
パーソナリティ:行方 均(レコード・プロデューサー)



<番組のトーク・パート(概要)と選曲リスト>

― 今月は、創立80周年を迎えたブルーノート・レーベルに焦点を当ててお届けします。
今回は「ブルーノート・イン(&フロム)・ジャパン」と題して、ブルーノートと日本との深い関りについてお届けします。

 日本が世界及ぼした影響として最初に話題になるのは、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」の世界的ヒットです。知名度がなかったソニー・クラークの曲を、日本のジャズ喫茶発文化が発見して、世界に発信しました。

1「クレオパトラの夢」/バド・パウエル・トリオ
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。

 こちらの日本のジャズ喫茶文化が発見した1曲。1958年の録音です。演奏者はソニー・クラークとは違い、大変有名なバド・パウエル。バド・パウエルは、「モダン・ジャズ・ピアノの父」と言われるほどの巨匠です。
 この「クレオパトラの夢」は、日本ではシングル盤にもなる人気でしたが、アメリカではシングルカットされたことはありません。

―1986年から10年間、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル・ウィズ・ブルーノート」というイベントを山中湖畔で開催していましたが、ここで「クレオパトラの夢」「クール・ストラッティン」を演奏すると、ものすごい反響でした。

2「ノー・ネイム」/ゴンサロ・ルバルカバ・トリオ
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。

 1991年の「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル・ウィズ・ブルーノート」のライブ音声を録音した音源をお届けしました。
 ゴンサロ・ルバルカバはキューバのピアニスト。当時はアメリカとキューバは国交が無く、ブルーノートがゴンサロ・ルバルカバと契約を結ぶことができなかったので、行方さんが所属する会社(当時「東芝EMI」)が仲介して、世界に届けられました。
 
―この「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル・ウィズ・ブルーノート」は、ブルーノートのジャズ・フェスティバルというだけあって、新曲主義・新人主義。ステージで次々と新人を紹介しました。例えば、大西順子さんはここからワールド・デビューしました。

3「カンタループ」/ Us3(アス・スリー)
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。

 あえて「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル・ウィズ・ブルーノート」のステージに乗せた、ジャズ・ヒップホップグループ。ブルーノートが生んだ、ロンドンのDJ2人とラッパー1人が中心となったユニット。当時のブルーノートの社長、ブルース・ランドバルが、彼らにブルーノートの曲を自由にサンプリングしてよいと許可を出したところ、ハービー・ハンコックの「カンタロープ・アイランド」をループにして、「カンタループ」という曲を作りました。
 この曲は1993年に日本でヒットし、翌年アメリカ、ヨーロッパに広がっていきました。

―この歴史があって、今のブルーノート・レコードと、クラブ・ジャズ・シーンとの深いつながりが生まれています。

4「カム・トゥゲザー」/ダイアン・リーヴス&カサンドラ・ウィルソン
<Spotifyリンク>※ラジオでOAしたものとバージョンが異なる場合があります。

 行方さんが立ち上げた日本初のブルーノート・レーベル「サムシンエルス」からの1曲。
1980年代にデビューした、ブルーノートのジャズ・ボーカルの女王「ダイアン・リーヴス」と、1990年代の女王「カサンドラ・ウィルソン」が唯一共演したトラックです。

―今回は「ブルーノート・イン(&フロム)・ジャパン」と題し、日本とかかわりの深い楽曲をお届けしました。


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監修:原田和典
執筆陣:原田和典、後藤雅洋、村井康司、行方均、内本順一、原雅明、柳樂光隆

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