音楽業界にはドロップ・アウトした人が多いんですよ

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#12



2007年5月放送より

「団塊の世代(1947年生まれ~1949年生まれ)の人たちの80%から90%の人たちは、それが本意であったかどうかは別にして、社会の歯車として切磋琢磨、働いた人たちが多いような気がします。そして、その中の何%かがドロップ・アウトした。僕は1970年代にそういう人たちと出会ったし、実際、音楽業界にはドロップ・アウトした人が結構、多いんですよ。彼らは他の人と違う経験をしているせいか、特定の専門分野で成功するケースも多いよね。とにかく、高度成長期あたりぐらいから日本を支えたのは団塊の世代という気がするね」


「あの人たちは第一次ベビーブーマーだから大変だったみたいだよね。人数が多い分、学校も競争、社会に出ても競争。だからこそデキル人も多いんだけど、僕みたいな鈍感力人間から見ると、そこまで一生懸命やらなくてもいいんじゃないのって思っちゃう(笑)。で、この人たちが群れて何かやったら凄い力を出して怖いなと思うんだけど、これがうまい具合に群れないんだ(笑)。特に音楽業界は自分自身が神様だから、中々、まとまりがつかない。そこがいいんだよね」


「団塊の世代に著名人が多いのは、まず、絶対数が多いというのもあると思うし、それ以上に競争が激しかったからじゃないかな。バンドも1960年代にたくさん出て来たでしょう? 日本もグループサウンズがどんどん登場したしね。つまり、人間が多いと色んなモノがたくさん生まれるってことだと思う。少子化でこれからどうなるかって? 想像つかないね。今、自分が持っている携帯(電話)の扱い方すらよくわからないんだから(笑)。10年先なんてとても考えられないよ」


*次回は6月24日(月)午前7時頃更新!

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