ドリス・デイは僕の音楽初体験みたいな感じ

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#8



2008年1月放送より

「ドリス・デイ(1922年4月3日生まれ、2019年5月13日他界)は、太平洋戦争が終わってからの“アメリカの顔”っていう感じだよね。彼女のことを忘れてしまった人もいるかもしれないけど<センチメンタル・ジャーニー><ティー・フォー・トウ><ケ・セラ・セラ>といった3大ヒット曲があって、おまけにテレビで<ドリス・デイ・ショー>という自分の冠番組も持っていた大女優で人気歌手。僕なんかの世代ではかなり存在がデカいわけですよ」


「僕にとって<センチメンタル・ジャーニー>はもうひとつの『ALWAYS三丁目の夕日』みたいな感じなの。初めて聞いたのは確か、6、7歳の頃で、それまで日本は戦争をしていたから洋楽を聞けなかったんだ。だから、僕にしてみれば生まれて初めて聞いた洋楽が<センチメンタル・ジャーニー>辺りでさ。進駐軍の放送で聞いたんですけどね、いきなり、こういう音楽が聞こえてきたんだからびっくりしたよ。ある意味、僕の音楽初体験みたいな感じだし、だから、ずっと洋楽が好きで今まで来ているんですけどね」


「当時はラジオがない家も多かったけれど、僕の家にはあったから、進駐軍放送からあらゆるアメリカの音楽が聞こえてきたんだ。カントリー&ウエスタンだったらハンク・ウィリアムズだったり、みたいな」


「ドリス・デイはチャーミングでキュートなイメージ、あと、清楚な感じがしたね。男というのは清楚な中から勝手にエロティシズムを探すっていうかさ(笑)。見るからに私はエロよって出ているとあんまりエロくないってあるじゃない? 声はちょっとハスキーで癖のないストレートな歌い方。日本で例えると、竹内まりやさんや山本潤子さんみたいな感じかな」


*次回は5月27日(月)午前7時頃更新!


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