ぶれていない音楽ってさ

『ムッシュかまやつKeep on Running~愉快にやろうぜ!“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#4




2007年4月の放送より


「僕にとって“ぶれていない音楽”というのは“好きな音楽”、それに尽きるね。で、音楽にはメロデイ・ラインや歌詞など様々な要素があるけど、その中でもどちらかといえば楽器系やリズム・セクションが気になるんだ。だから、そういうところで好きな音楽をいつも探している感じ」


「色々聞いていると、これから先もずっと残っていくだろうなというフレーズやリフは想像出来るんだよ。でも、そんなことを考えて聞いていても全然楽しくないから、スルっと薄皮一枚で聞いた方がいいと思う。時間が経って、それでも曲が自分の中に残っていたら、それがその人の“ぶれない”音楽ってことじゃないかな」


「アーティストはハングリーに勝ち抜いていかないと自分の存在価値が無くなってしまうから、この椅子は他の奴が座りそうもないなとか、或いは座らないだろうなと思った時に、一生懸命、その椅子に似合う柄になっていくんだと思う。そこではじめて“ぶれない”そいつの柄が出来たりしてね。それは芸能界やショー・ビジネスの世界における話で、例えば、会社員の人が、もし、絶対に“ぶれない”としたら、それはそれで上司とぶつかることもあるじゃない? ちょっと“ぶれれば”上手くやれるだろうにって。でも、“ぶれない”から好きだと言ってくれる仲間もいるだろしね」


「僕なんかはプロセスの中でちょこちょこ“ぶれている”けど、全体を見てくれたら、きっと“ぶれていない”と思うんだ、良くも悪くも(笑)。人間なんて所詮、スイスの時計じゃないんだからさ、そんなもんじゃないの?」


*次回は4月29日(月)午前7時頃更新!

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