伝説の企画復活に寄せて、
2012年に書いた旅日記、今回はまずここから始めたいのであります。
ちょっと長いけど、熱き文章、カモン!俺、イモン!
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2012年7月某日、薄暮の新橋SL広場。
こうして我々は「山手線一周ぶらり旅」を無事に完結させる事が出来た。
天候は曇り、結局最後は雨に降られない“ぶらり”だった。
メンバーには言いようもない、不思議な達成感が残る。
僕は最初の旅日記にこんな事を書いていた。
《「東京に住む我々が東京を再発見する行為」
を通じて、地方に暮らすみなさんが、
もう一度地元の良さを見つめ直す機会になればとも思ったわけでございます。》
僕らは山手線の一駅、一駅を結局3年もかけて歩いてきた(笑)
ゆっくり、のんびとしたこの歩みは、
東京の速度とは一見かけ離れている様に思える。
ところが実際に回ってみると、この速度でも東京は大丈夫なのだ。
いやむしろ、この速度で良かったのだ。
きっとそれはそこで暮らしている人の顔がよく見えたから。
そしてそれまで見た事が無かった街の表情が分かったから。
「東京」。
声に出して言ってしまうと、
それは殊の外「大都会」を想起させやしないか。
勿論「東京」の中には、ビルがあり、ネオンがあり、流行の最先端がある。
しかし同じ様に、下町があり、人情があり、歴史があり、何より人の生活があるのだ…。
山手線の駅をゆっくり歩いて回る事で、
自分の頭の中にあったこの町の姿に、ようやく血が通った気がした。
何よりもこの旅を通して、僕は東京が大好きになった。
ゆっくり時間をかけてその姿を見せてくれた東京。
この街は最後にしっかりその包容力を見せてくれたのだ。
結局僕は最終的にこの街に包まれた。
ただひょっとしてそれは、この街に暮らす誰もがそうなんだろう。
名前を口に出せば、イメージは浮かぶ。
でもそれはあくまでも個人的なイメージの枠を越えない。
見に行かなきゃ。
自分の暮らす街を、大好きなあの子が住む街を。
会いに行かなきゃ。
旨そうなコロッケを揚げる肉屋のおばちゃんに、路地裏で遊ぶ子供達に。
そうして僕らも東京の風景の一つになろう。
一番最初のぶらりで見た、世界貿易センターからの眺め。
あの美しい、東京の風景の一つに。
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熱い、熱いよ、当時の俺。
そして東京って街を上手に文章に表してるよ。
フォントサイズも10.5だよ(今は11だよ)。
もうね、今回のぶらりが終わってこの文章より上手に書ける自信がないYO。
あの伝説の企画を達成してから7年。企画がスタートしたのが10年前だもの。
そりゃ文章にも熱量こもっちゃいますよって話でして。
旅人は井門P。あれから7年が経ちGはRになる(元号は令和になる)
YのTもNだから、やっぱりKGBKY。
(「山手線の旅も2回目だから、やっぱり感慨深い。」の意)
という訳で今回の旅は………きたっ!!!!
山手線一周!宝探しぶらり旅!!
ついにあの伝説の企画が帰って参りました。
かつてこの番組がYAJIKITAと呼ばれていた頃、
山手線命名100周年だから、東京の街をもう一回見直そうよ!
せっかくだから山手線の駅がある街を一駅ずつぶらりしてさ、
その街が実際どんなところなのかをゆっくり回ろうよ!
…という企画意図でスタートしたのが『山手線一周ぶらり旅シリーズ』。
えぇ、えぇ、本当は命名100周年中に終わりたかったんですけど、
YAJIKITAも合間に色んな土地にお邪魔したりしております。
結局我々がゴールの新橋SL広場に到着するまで…3年かかりました!
当時もリスナーさんから「いつ終わるの~?」「次はいつやるの~?」のお声多数!
ちょびちょびと~、歩いて回った3年間!(3年間!)
僕たち~!(私達は~!)
そこそこおっさんになりました~!
そしてあれから7年です!(もっとおっさんになりました!)
皆さんご存知の通り「山手線に新駅が誕生する」というニュースが飛び込み、
駅名も「高輪ゲートウェイ駅」に決定!(カタカナか!)
考えてみたら企画が始まった10年前と今とでは東京の街も随分と様変わりしました。
僕らだって番組タイトルが変わったくらいだもん。
だとすれば、改めて“今”の東京を見て回ろうじゃないの!
東京2020に向けて変わりゆく街の姿を、
『山手線』という東京の大動脈を巡りながら、見て回ろうじゃないの!
もちろんゴールは「高輪ゲートウェイ駅」だ。
「品川」と「田町」の間に出来る新駅を目指して、
10年前とは反対の「山手線内回り」で回っていこうじゃないの!
そんでゴールする頃には僕も「井門ウェイ之」に変えてやろうじゃないの!
ん??よく考えてみたら「ゲート=門」だ…。
となると、ゴールの時には井ゲートウェイ之に…(ならん)
前置きが長くなりましたが、こうして山手線シリーズが復活したのです。
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