ギターの気持ち
『ムッシュかまやつKeep on Running～愉快にやろうぜ！“シ・ク・ヨ・ロ”アンソロジー』#2
2007年7月放送分より
「急に雨が降って来て、500円の傘を買ったとするじゃない？ そうすると、無くしてもいいやと思っちゃったりするんだ。ボールペンなんかも同じ。だから、あえて、僕は高いのを買うんです、一生、持ってやろうと思ってね。俺はそういう価値観なんだよ。それがかっこいいかどうかわからないけど一生モノというのが好きなんだ」
「気に入ったジャケットがあったら同じモノを２、３着買うこともあるね。自分の好みのモノがいつも転がっているわけじゃないからさ。ただ、買うまでは散々、迷うタイプ。簡単に言えばケチなんだけど、こだわり派とも言う（笑）」
「高級ワインを飲まずに飾っている人っているでしょう？ あれ、すぐ飲むべきだと思うね。本当のワイン好きななら、その価値がわかる仲間と一緒に飲むんじゃないかな。ギターや絵画も値段が上がるのを待っている人がいるけれど、ここだけの話、潔くないと思います（笑）」
「僕はコレクターじゃないから、ギターも8本ぐらいしか持っていません。何故かと言えば、ギターは使えば使うほど音が良くなるからね。例えば、ストラディバリウスの何億円もするようなヴァイオリンを資産家が名人に貸し出すでしょう？ そっちの方が正しいと思うタイプなんですよ、俺は」
「この間、アメリカの楽器屋さんに行ったら、ヴィンテージ・ギターは全部、日本人が買っていくってお店の人が言ってた。どうやら、弾かない奴が持ち帰って眠らせているみたい。そうやって値を上げて、実際、4000万円もするようなギターがあるんだ。でもね、ギターの気持ちになって欲しいんだよね。無理な話かな……」
＊次回は4月15日（月）7時頃更新！
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