ゲストは、デジタルゲームのAI開発・研究の第一人者で日本デジタルゲーム学会理事の三宅陽一郎さん リスナーからのAI Q&Aもあり
▼音声はコチラから!
http://park.gsj.mobi/voice/show/11321
【海猫沢めろん】
会社では具体的にどんなことをされているんですか?
【三宅陽一郎さん】
ゲームキャラクターの脳を作っていますね。
環境から刺激を受けて攻撃するのか、逃げるのか、ですね。
【海猫沢めろん】
NPCも昔のゲームと比べると進化しているんですね!
【三宅陽一郎さん】
単純な動きもするようにバリエーションを出しています。
【海猫沢めろん】
研究としては何をされているんですか?
【三宅陽一郎さん】
ゲームを上から神様のように見て、
プレイヤーの動きをみてアシストしてあげるということをしています。
【海猫沢めろん】
AIの研究に携わるようになったきっかけは?
【三宅陽一郎さん】
大学院時代に電気回路の研究をしていて、
ある時に知能の原理というものが思い浮かんだんですね。
それを実際に役立ててみようと思って、研究を始めました。
Q. AIに意識はありますか?自分のことを認識しているんですか?
A. 人間レベルでの意識はありませんが、自分自身を客観的にみることができます。
Q. 人工知能がすべて完璧にこなしてしまったら人工知能に乗っ取られませんか?
A. 人工知能は自身で問題を作ることができません。それが人工知能の限界です。
【海猫沢めろん】
三宅さんは「人工知能のための哲学塾」を主催されていますが
人工知能と哲学の関係性は?
【三宅陽一郎さん】
人工知能は基礎がないんです。そこで哲学を基礎にしています。
【海猫沢めろん】
この塾はフェイスブックから誰でも入れるんですよね?
【三宅陽一郎さん】
フェイスブックの中に「人工知能のための哲学塾」がありますので
申請していただければ入れます。
【海猫沢めろん】
AIに哲学って必要なんですか?
【三宅陽一郎さん】
必要ですね。
「知能とは何か?」ということに定義づけをするのですが
狭い定義だと狭い仕事しかできないので、人工生命をつくるには哲学の基礎が必要です。
Q. ゲーム特化型の人工知能を作ったらどれだけすごいプレイをしますか?
A. ゲーム業界で作るのが流行っています。
ゲームのテストのために作っていて、デバックをしています。
Q. 難解な地方の方言はAIでも理解できないと思います。
A. 地方ということでデータが少ないのはあると思いますが、理解できます。
Q. スカイネットは誕生しますか?
A. 悪いことを考えている人が人工知能を利用すればスカイネットは生まれます。
【海猫沢めろん】
人工知能を研究していて、人間について理解が深まったとかありますか?
【三宅陽一郎さん】
知能のサンプルが人間しかないので、「人間って賢いな」と思いましたね。
【海猫沢めろん】
人間との付き合いがうまくなりましたか?
【三宅陽一郎さん】
それは・・・ないですね。
▼フェイスブックの中の「人工知能のための哲学塾」
https://www.facebook.com/groups/1056157734399814/
▼三宅陽一郎『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』(ビー・エヌ・エヌ新社)
https://book-smart.jp/19246/
▼三宅陽一郎さん ツイッター
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