2019年2月 LEGENDS 岩崎宏美 ~シアワセノカケラ~

2019年2月 LEGENDS 岩崎宏美



今回はタワーレコードで限定発売となった「紙ジャケット・コレクション」の第4弾について大特集!
発売された7つのアルバムから1曲ずつ選曲しながら、それぞれのアルバムについて宏美さんに解説していただきました。

まずは「albumⅡ」から「ゆりかごの唄~春の唄」
オリジナル版は1980年にリリース。
童謡のカバーアルバムとしてリリースした「album」が好評だったために発売された第二弾のアルバム。
聖歌隊として歌をうたっていた宏美さんが、当時に戻ったような気持ちで歌ったものです。
童謡はブレスの位置も全て決まっているので、レコーディングも難しかった思い出があるそうです。

次は「WISH」から「Wishes」
オリジナル版は1980年リリース。
この曲は作曲の筒美京平さんとふたりでレコーディングをしたそうですが、当時ものすごく緊張してしまって、歌を聴いた作詞の方に「とっても良いけれど讃美歌みたいに背筋を伸ばして聞かなきゃいけない曲になっているので、一度休憩してワインでも飲みませんか?」と言われたとか。
休憩はできたけどワインを飲んでもっと心臓がバクバクしてしまったそうです・・・!

次は「緋衣草(サルビア)」から「恋待草」
オリジナル版は1981年リリース。
この曲は東京音楽祭で宏美さんが歌った曲。
東京音楽祭では毎回ゲストが登場するそうですが、この時のゲストはスティービーワンダー。
生の歌唱はとても印象に残っているそうですよ。

次は「すみれ色の涙から・・・」から「ともしび」
オリジナル版は1981年リリース。
このアルバムのプロデューサーのクレジットには宏美さんの名前が入っています。
ですが今思うとなんで名前を入れてもらったのかが謎だとか。
たぶん選曲しただけですけど・・・とのこと。

次は「夕暮れから・・・ひとり」から「聖母たちのララバイ」
とっても思い出深い一曲!
「聖母たちのララバイ」歌唱のお話が来たときにはワンコーラス分しか無かったとか。
この曲は「火曜サスペンス劇場」のエンディングテーマですが、宏美さんは当時放送時間にレギュラーの仕事が入っていて放送を見たことがなかったそうです。
ですが、放送されてから街で声をかけてもらうことが増えて反響を実感したそうです。
それから“これは売れる!”となって、フルコーラスが制作されたとか・・・。

次は「Love Letter」から「My darling」
オリジナル版は1982年リリース。
このアルバムの文字や絵のほとんどが宏美さんの手書き!
さらに全曲、宏美さんの作詞となっています。
当時、詞を読んだ作曲家の方に「どこがサビですか?」と聞かれてはじめて「作詞ってそうやってやるものなの!?」と思ったとか。
宏美さん曰く、これは作詞ではなく作文。
作文にステキなメロディーをつけていただいたもので、プロが作曲すると素晴らしいものになるってことがこのアルバムには詰まっている・・・とのことです。

最期は「私・的・空・間」から「Morning Breeze」
オリジナル版は1983年リリース。
ジャケットに使われている写真のロケ地はお家の近所だそうです。
秋元康さんが作詞、玉置浩二さんが作曲しているのが「Morning Breeze」という曲。
レコーディングの時に玉置さんが麻のスーツに帽子を被ったとてもオシャレな恰好で現われて、「このあと北海道で結婚します」と言っていたのがとても印象的だとか。
この曲をよく聴くと、玉置さんの声がコーラスとして入っているそうですよ。

以上、7枚のアルバムをご紹介しました。
タワーレコード限定「岩崎宏美オリジナルアルバム 紙ジャケット・コレクション」
ぜひお手に取ってみてくださいね!