栗村修さん（右）と野島


この日は、「2019年注目の自転車ニュース」として3つの話題について語りました。最初にとりあげたのは、こちら。

「Sky（スカイ）」、2019年限りでスポンサー撤退を発表
ヨーロッパ最大の有料放送企業「スカイ」が、2019年限りで自転車競技からの撤退を発表。潤沢なバックアップを得て、2010年のチーム発足以来8度のグランツール制覇を誇る最強チームは一転、2020年以降のスポンサー探しを強いられることに。

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栗村：スカイという自転車のロードレースチームは、サッカーに例えるとレアル・マドリード。本当にスーパースターが集まるチームです。資金力もほかのプロチームの約1.5～2倍持っていて、ツール・ド・フランス（世界最大の自転車ロードレース）を中心に8度のグランツール総合優勝を飾っています。2018年のツール・ド・フランスも当然優勝。そんな絶頂期に、メインスポンサーであるスカイグループが撤退。まさか、一番いい状態にあるこのタイミングで……というのには、ちょっと驚きました。

野島：そうですね。でも、これだけメジャーであり強いチームとなると、「我こそは！」と手を挙げる企業もいるんじゃないですか？

栗村：チームスカイの年間予算は、だいたい40億円といわれています。この40億という数字は、国内でいえばサッカーJ1の大きいチームと同じくらい。世界最高峰のロードレースチームの年間予算40億円が多いのか、少ないのかは考え方にもよりますけど、ツール・ド・フランス出場クラスで非常に露出の高いプロスポーツのトップチームと考えれば……。持っている人は持っていますし、十分にあとを継げるような額というふうにも見れるのですが。一方で、自転車レース自体が、ほかのボールスポーツと違って入場者収入がなかったり。プロスポーツとしての仕組みが、リーグがあるようなスポーツに比べると脆弱です。その辺りを考えると、40億円という数字に対して投資をする企業が見つかるかどうかは、ちょっと不透明ですね。

野島：そうなのですね。スポンサーが変わることによってチーム運営が変わったりすることはあるのですか。

栗村：自転車チームの場合、だいたい運営会社があります。そこに、スポンサーが出資しているようなかたちです。チームスカイの基盤となる運営会社は、サーの称号（栄誉称号）を持つ（デイヴ・）ブレイルスフォードさんという方が、しっかりとした哲学を持って運営しています。ですから、ブレイルスフォードさんの考え方にスポンサーが賛同して……というかたちになると思いますので、そんなに変わらないとは思います。ただ、40億という数字が確保できなければ、チームが縮小して活動内容が変わるということはあります。

さて、1月25日（金）～30日（水）の「サイクリスト・ステーション　ツアー・オブ・ジャパン」では、引き続き、元プロ・ロードレーサーで、日本最大級のロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」大会ディレクターの栗村修さんをお迎えしてお送りします。プロチーム「宇都宮ブリッツェン」時代に目撃した地底人の怪……。どうぞ、お楽しみに！


また、ネット局・放送日時は下記よりご確認いただけます！

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【放送日時】

エフエム岩手 1/30(水)　15:00-15:25
エフエム山形 1/25(金)　13:30-13:55
TOKYO FM 1/27(日)　5:00-5:30
FMぐんま 1/29(火)　11:30-11:55
FM NIIGATA 1/27(日)　8:30- 8:55
エフエム石川 1/26(土)　11:30-11:55
FM GIFU 1/26(土)　5:30-5:55
e-radio 1/27(日)　18:00-18:30
FM OH! 1/27(日)　6:30- 7:00
FM岡山 1/26(土)　8:00- 8:30
エフエム山口 1/26(土)　9:00- 9:30
FM香川 1/27(日)　9:00- 9:30
FM愛媛 1/26(土)　20:30-21:00
FM徳島 1/26(土)　9:00-9:30
FM佐賀 1/26(土)　19:00-19:30
FM熊本 1/26(日)　6:00-6:30
FM大分 1/26(日)　9:30-10:00

※予告なく休止になることがございます、ご了承下さい。

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