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【海猫沢めろん】
「アクセプト・インターナショナル」ではどんなことをしているんですか?
【永井陽右さん】
テロを止める、紛争を解決するというミッションのもとで取り組みをしています。大学一年生のときから始めていて、ギャングやテロリストなど紛争当事者の脱過激化をやっています。
【海猫沢めろん】
命がけだと思いますが、怖くないですか?
【永井陽右さん】
2011年はソマリア大飢饉があり、同時にソマリアは“世界一危険な場所”と呼ばれていて、「誰かがやらなくては」という使命感から始めました。
【海猫沢めろん】
当時、行ってどうでしたか?
【永井陽右さん】
安全なところはどこにもないですね。テロはどこにでも起きるので。
【海猫沢めろん】
ツアー会社ってあるんですか?
【永井陽右さん】
欧米はあるって言いますね。でも本当に危ないです。国連と国際機関の基地以外はレッドエリアですよ。
【海猫沢めろん】
ソマリアのテロリストやギャングと最初に会ったのは何歳でしたか?
【永井陽右さん】
21歳くらいですね。一番最初にギャングに会った時は胸ぐらをつかまれて。そのギャングはマリファナの吸いすぎで目が真っ赤なんですよ。そしたら『まずは俺の赤い目を治してみろよ』って言われたんですが、ぼくも『医者じゃねえよ』って言って(笑)。
【海猫沢めろん】
言語は?
【永井陽右さん】
英語です。ギャングたちは崩れた英語なら話せますね。
【海猫沢めろん】
そういう状況でどう鎮めるんですか?
【永井陽右さん】
彼らは駆逐される対象なので、いかにそこに寄り添うというか、話を聞いてモチベーションを変えていくような形ですね。
【海猫沢めろん】
受け入れがうまくいかず、トラブルになったこととかはないんですか?
【永井陽右さん】
過去数百個受け入れていますが、失敗は2個あります。1個は敵対するギャングに殺されてしまいました。もう1個はさらに過激化してしまい、ソマリアの民兵組織に入って、Facebook上でぼくのことを脅迫しまくるという。これは大変でしたね。
【海猫沢めろん】
それはどのように終わったんですか?
【永井陽右さん】
ぼくたち側にもソマリア人はいるので、その人を入れて話し合いました。基本的には対話ですね。だから突き放したりはしないようにしています。
【海猫沢めろん】
平和になるには何が必要なんですかね?
【永井陽右さん】
いかに理性的になるか、いかにリアリスティックになるか、という気がしますね。
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