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【海猫沢めろん】
16年ぶりですね。そして本の帯に『僕らの0年代奇跡の復活』とありますが『NHKにようこそ』 からこれまで奇跡の復活に至るまで16年間どんなふうに過ごしていたのかということを聞きたいんですけども・・・。
【滝本竜彦さん】
本自体は最後に出したのが2011年ぐらいに出した『ムーの少年』という本があって、あと短編もちょこちょこ出してたんですけど、大々的にバッとやるのが久しぶりということで。
【海猫沢めろん】
完全な書き下ろしというのは16年ぶりと、長かったですね・・・。
ぼく覚えているのが、断筆というか休筆するときに、阿佐ヶ谷のカフェで休筆イベントを僕やったんですが、そこに大槻ケンヂさんが来てくださって(笑)。すごいびっくりしましたね(笑)。
あの時に、「いつかまたね復活するに違いない」と思っていたのが16年かかりましたが・・・(笑)。
【滝本竜彦さん】
結構、「やめようやめよう」と思っていたんですけど、なかなかやめられなくて。
【海猫沢めろん】
その間ずっと僕は見ていましたけどね。その16年苦闘を繰り返し、何とかするとは!
【滝本竜彦さん】
このライトノベルは『NHKへようこそ』を書いた頃2001~2年とかに最初に思いついたアイデアが基で、この本を書くために17年間頑張ってきたところがありますね。
【海猫沢めろん】
世の中のフィクションって、中毒にしなくちゃいけないじゃないですか。「もっと読みたい!」みたいな。
わかりやすく言うと、“すごいいい思い出の後に、不治の病とかで殺す。”
そのギャップとかそういうものでみんな泣いたりするわけですけれども、滝本さんはそういうのが嫌だったわけですよね。
【滝本竜彦さん】
幸せと不幸、善悪、生死みたいなものでドラマを作るんじゃなくて、「読んだら気持ちいい!」みたいな、音楽でいえばアンビエントな感じで、読んだ後でもそれが心に残るみたいなものを書きたかった。
【海猫沢めろん】
創作方法としてはすごく分かる所があって、ある種の純文学って物語の理論みたいなものがあって、ハリウッド脚本とかいろんなもので正式化されているんだけど、純文学の人はあえてやっていなくて、なるべくそれをやらずしてどういう風に小説にできるかっていうことをやっているので、ぱっと見わかりづらいんだけれど、やりたいことは分かりましたね。
滝本さんリクエスト楽曲
Cosmic Autumn Festival / 滝本竜彦
【海猫沢めろん】
小説は話を再開していきたいんですけど、この“ライトノベル”っていうのは“明るい方”じゃなくて“光の小説”っていうことですけども、書くのに執筆はどれくらいかかりましたか?
【滝本竜彦さん】
ノベルアクトっていう雑誌があって、2009年くらいに書いたのが始まりなので、だいたい9年くらいですね。
【海猫沢めろん】
書き終えて変化はありましたか?
【滝本竜彦さん】
書き終えて、より生活が楽しくなりました。僕の小説の意図は、読者がライトノベルのようなワクワクする変化が起こってほしいというところがあります。
【海猫沢めろん】
実際すごく売れていますよね(笑)。
【滝本竜彦さん】
発売の翌日に Amazon で品切れして、書店でもどんどん在庫になくなっちゃって。
【海猫沢めろん】
昔のファンの人がやっと気づいて、ハッとなって・・・。
ネットでもね、反応しているのを見て・・・、言わないとみんな気づかないですよね。
今回のものは、読者に気づかれない仕掛けとかは入っていますか?
【滝本竜彦さん】
さまざまな私が温めた未来の、先進的な小説テクニックが入っています。
【海猫沢めろん】
次の作品とか考えていますか?
【滝本竜彦さん】
昔書いて、途中でやめちゃった『ECCO』というのがあります。
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