ON THE PLANET

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パーソナリティ


武田俊

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浦朋恵

今、私達は、膨大な情報の中で“何”を選択したらいいのでしょうか?地球レベルの“今”を知覚するには、適切なキュレーションが必要。そんな中、リアルに世界を自分の足で知覚している人、肌で知覚している人がいます。それは、バックパックを背中に背負って、一人で世界に出ていくバックパッカーと呼ばれる“自由人”。彼らがDJとなり、知的好奇心を楽しんでいる人達、楽しもうとしている人達と共に一緒に作りあげていく。

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11月14日(水) スタジオ・ゲストは キュレーターで文筆家の上妻世海さん

2018/11/16 (金)20:45
これからのアートに何が必要なのかを探しに、ボルネオ島まで訪ねて行った?!

▼音声はコチラから!
http://park.gsj.mobi/voice/show/9676





11月14日(水)のスタジオ・ゲストはキュレーターで文筆家の上妻世海さん。
アートとは何か?これからのアートに何が必要なのか。
それを探しに、ボルネオ島の奥地まで訪ねて行った?!

『制作へ』(エクリ)の著者 
『脱近代宣言』(水声社) 落合陽一、清水高志との鼎談本にも参加。



―――キュレーターとしてはどのような仕事をしているのですか?
「ギャラリーやスペースで展覧会を企画して、情報を収集・編集して発信まで行っているという感じです。」


―――『制作へ』の内容を紹介してください。
「今の時代において、モノや情報を“消費”していくというよりは“制作”していくという方向にシフトしていくには、どのように体や環境を活かしていけばいいのかということを考えた本です。」



―――この間、ボルネオ島のプナン族という民族に会いに行ったということですが・・・
「『脱近代宣言』で最先端のテクノロジーの話とかしているんですけど、科学者や工学者と話すとみんなある程度勉強ができて、方向性が定まっちゃっているなと思って、生きている人類の中には狩猟民や放牧民など、ほかの生活様式で生きている人たちもいるじゃないですか。そういう人たちの考え方から今の日本や近代社会というものを考え直すということをやりたかったんですよね。」


―――プナン族はどこで知ったんですか?
「『制作へ』に人類学のテキストが入っているのですが、そのテキストを依頼する関係性になった立教大学の奥野克巳先生という方が『行きたい!』と言ったので、2人で行きました。」


―――行くのは大変でしたか?
「めちゃくちゃ大変です!最初クアラルンプールまで行って、そこからビントゥルという街まで行くんですね。ビントゥルは50万人くらいの街なのですが、さびれた感じの街でそこで1泊しました。翌日、『車で行くから』と言われて『そんな遠い距離じゃないんだな』って思ったんですがなかなか着かず、運転手に聞いたら『5~600キロくらいかな』って言われて(笑)。」


―――車で5~6時間で到着したんですか?
「着いた!と思ったら、“定住村”という国が作った村だったんですよね。そこに1泊しました。そして翌日、船で向かいました。ただ船と言ってもエンジン付きのかっこいいやつではなく、木で作られた細い1~2人くらい乗れる大きさのやつで、エンジンも外付けで釣り船みたいな船でした。その船に2時間乗っていました。」



―――プナン族のもとに着いて、どうされたんですか?
「狩猟に行くのですが、その時に道という道が無いということは知ってはいたんですね。代わりに“跡”という言葉がありました。行ってみるまで言葉の違いとしてしか認識していなかったのですが、日本での概念でいう舗装されている道ではなくて、“跡”と呼ばれているものなので、壁のようなところでもガンガン攻めていくんですよ。そこを何人もの人が攻めていけば獣道のような“跡”で生まれるんですよね。そこで気づかされたのが、『僕たちってこうだよね』って標準化されたイメージみたいなものがあってそのために環境を変えるんですよね。だから道は舗装して、みんな歩けるようにしようと。けれども狩猟民というのは環境を自分の身体に入れるんですよ。だからまったく疲れないんですよ。で、現地の民族は日本に来たことなんてないから僕も民族の人と同じ人だと思われるんですよ。そして『お前は何の仕事をしているんだ?!こんな山道も攻められないような男は使い物にならないだろう』って言われるんですね。日本では道を歩くのにそこまで筋肉は必要ないですが、プナン族の人たちはそこで生きていくために必要な身体を子どものころから身に着けているということです。」



―――非常に前近代的というか原始的ですね!
「病気も同じような考えで、現地でマラリアにかかりそうになったときに僕らは蚊帳に入るんですけど、プナン族の人は入らないんですよ。『なんで入らないの?』って聞くと『彼らは生き残ってきた人たちだから』と言って(笑)。」


―――これらの経験は本で論じようとしていたことに活用できましたか?
「できましたね。本の中では“もともと身体が持っている機能で失われている部分をどのように取り戻すか”というのが1つのテーマとしてあって、それを森の中で気づかされたことがたくさんありました。例えばヒルに食われる経験があると、自分たち人間が“食べる側”だけでなく“食べられる側”でもあるんだなということに気づけました。」


▼上妻世海『制作へ』 特設ページ
http://ekrits.jp/towardforming/

▼上妻世海 ツイッター
https://twitter.com/skkzm

▼落合陽一+清水高志+上妻世海(著)『脱近代宣言』
http://www.suiseisha.net/blog/?p=9549
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