神奈川県伊勢原市の『大山寺』

9月第3週放送後記

日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。

ラジオ日本遺産も今月で最終回。
今回は今までご紹介した中での、浜崎美保さんのお気に入り。

「江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで大山詣り~」
と題した神奈川県の日本遺産の中から、
伊勢原市の、『大山寺』をご紹介しました。

神奈川県のほぼ中央に位置する伊勢原市。
霊峰として名高い大山をはじめ豊かな自然に恵まれたこの場所は、
江戸の人たちにとっての、行楽を兼ねた参拝地でした。
鳶などの職人たちは巨大な木太刀を江戸から担いで奉納する姿は、他に類を見ない庶民参拝として長年愛されてきたのです。

大山詣りに訪れた人が巨大な木太刀「納め太刀」を奉納したお寺が、「大山寺」です。


「大山のお不動さん」として親しまれ、関東三大不動の一つとなっています。
大山寺はもみじの名所として、紅葉の時期には沢山の参拝客が訪れます。
山頂を目指す前には山中の滝で身を清めてから参拝するのが当時の習わし。
その様子は浮世絵にも描かれています。

大山寺に向かう際はそちらもご覧ください。

大山を自分の足で上るのは一苦労ですが、
今は大山と大山阿夫利神社まで繋がるケーブルカーがありますので、こちらでゆったりとした山登りを楽しむ事も出来ますよ。



日本遺産は2020年まで認定され続けていきます。
今まで気づかなかった日本の名所、風景をとりなすストーリーが
これからも全国各地から発信されていくのです。

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。