山梨県笛吹市一宮町の『浅間神社』

7月第4週放送後記

日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。

今回は、「葡萄畑が織りなす風景~山梨県峡東地域~」
と題した山梨県の日本遺産の中から、
笛吹市一宮町の、『浅間神社』をご紹介しました。

JR中央本線「山梨市駅」から車で10分。
富士山信仰の「浅間神社」です。


2000年前に創建され、865年に富士山の大噴火を鎮めるために
現在の場所に移ったとされています。

浅間神社では木花開耶姫命が祀られています。
木花開耶姫命は、山火事の鎮護の他に、農業、酒造の守護神でもあります。
そのため古くは葡萄農家、戦後からはワイン醸造家が、
浅間神社に参拝してきました。


ですので、お神酒は日本酒で奉納するのが一般的ですが、
浅間神社のお神酒は何とワイン。一升瓶に入ったワインが奉納されているという、日本でも唯一と言っていいほど、大変珍しい風景を見る事ができます。

もちろん、参拝客に振る舞われるお神酒もワイン。
白い盃に赤ワインが注がれるのを見て大変驚かれるようですよ。

他にも1年に1回ワインコルク感謝祭が行われます。
ワインを長年守ってくれたコルクをお焚き上げで燃やし、
感謝をこめての慰労と、葡萄の豊作を祈願するのです。


ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。