山梨県甲州市勝沼町の、『大善寺』

7月第1週放送後記

日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。

今回は、
「葡萄畑が織りなす風景~山梨県峡東地域~」
と題した山梨県の日本遺産の中から、
甲州市勝沼町の、『大善寺』をご紹介しました。

今年の5月に認定されたばかりの山梨県の日本遺産!

甲府盆地の勝沼地区は葡萄にまつわる伝承の地。
100年の歳月をかけて作り上げられた、
平地はもちろん、山の急斜面まで見渡す限りの一面の葡萄畑と、
高品質なワイン醸造に挑戦し続けるワイナリーの物語に
大変注目が集まっています。


JR中央本線「勝沼ぶどう郷駅」から車で5分。
「ぶどう寺」との愛称で親しまれる甲州葡萄発祥の地が「大善寺」です。

718年、奈良時代に東大寺の大仏建立で知られる僧、行基が創設しました。

その際に、行基がこの地に葡萄栽培を伝承したと伝えられており、
その事からいつしか大善寺は「ぶどう寺」と呼ばれるようになったそうです。
そう、日本の葡萄の歴史はここから始まったのです。

大善寺の本堂は関東で最古の木造建築物。
滑らかな曲線を描く檜皮葺き屋根が
歴史を感じさせる雰囲気を出しています。
本堂に納められた薬師如来は国の重要文化財ですが、
手に葡萄を持っている事から「ぶどう薬師」とも呼ばれています。


大善寺には昔から栽培されている葡萄畑が今も広がっています。

ここでは大善寺特製の葡萄やワインを楽しむ事が出来るので、
是非立ち寄った際にはお試しください。



ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。