芥川賞作家、石井 遊佳さんをお迎えしました

お昼ノート

本日は、「百年泥」で第158回芥川賞を受賞された石井 遊佳さんをお迎えしました



百年泥・・・
主人公は、インドのチェンナイで日本語教師をする女性。
そこで100年に一度の大洪水に遭遇、
その後、川の底に眠っていた、モノや人があふれ、
不思議な出来事が・・・というお話ですが

実際に、インドに行かれて、
石井さん自身が、日本語教師としてお仕事をされていて、
洪水も本当にあった経験を書籍化したもの。

実体験からのエピソードなので、
リアルな描写、に加え、
石井さんの表現方法が加えられて、よりリアルに感じます。

石井さんいわく、
「けったいな小説が書きたい」
という考えのもと、
途中から当たり前のようなファンタジー描写が
石井さんの特徴を現した作品となっています。


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【お昼ノート】
今日教えていただいたお昼ノートは…

刹那滅

こちらは仏教用語。
世界のあり方や、からくりを小節で書きたいと思っている石井さん。

世界とは、決して一つだけでは成立せず、
無限の過去から未来にかけて、流れていく、
その流れの中を浮いたり、沈んだりしながら存在している、
しかも一瞬、一瞬を生まれて死んで生まれて死んでを繰り返し、
絶えず変転している存在しているもの。


今回の百年泥は、そういった価値観で書かれたそうです。



石井遊佳さんの百年泥は新潮社より、現在発売中です!

ぜひチェックしてみてください!
http://www.shinchosha.co.jp/book/351531/