2018年3月3日

西村由紀江のSmile wind

2月14日から5月7日まで、東京六本木の国立新美術館で開催されている『至上の印象派展 ビュールレ・コレクション』展

ビュールレ・コレクションは、フランス印象派のコレクションを中心とした、
世界でも有数のプライベートコレクション。

生涯を通じて美術品の収集を行った、
スイスの大実業家、エミール=ゲオルク・ビュールレ(1890-1956年)。

コレクションの中でも、印象派・ポスト印象派の作品は特に質が高く、
世界中の美術ファンから注目されています。

今回、日本で公開される作品は、およそ60点。
その中には日本初公開という絵画が半数に及ぶそうです。

ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、モネ、ゴーギャンなど、
印象派の絵画が揃う『至上の印象派展 ビュールレ・コレクション』

実は、この展覧会とコレボレーションしたアルバムを
プロデュースしました!

アルバムのタイトルは、『至上の印象派~BEST SELECTION~』
展覧会のオープンニング日だった、2月14日にリリース。

このアルバムは、『至上の印象派~BEST SELECTION~』
というタイトルの通り「印象派の音楽」を集めたものです。

印象派とは、モネ、ルノワール、ドガなど、絵画の流派で、
その呼び名は、モネが描いた風景画『印象・日の出 』に
由来するといわれています。

彼らの絵画は、常に変化する「光と影」の効果を表現し、
現実そのものの明るさを再現することでした。

この美術界の新しい技法の印象派を、
曲作りに適用させたのが印象主義、印象派音楽です。

ということで制作されたのが、『至上の印象派~BEST SELECTION~』。
印象派の画家たちと同じ時代に活躍した音楽家の作品を収録しています。

ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さん、高嶋ちさ子さん、古澤巌さん、
ソプラノ歌手の鈴木慶江さん、二胡奏者のウェイウェイ・ウーさん、
チェリストの柏木広樹さんといった、そうそうたるメンバーが参加。

今回、アルバムのプロデュースを担当すると同時に、
オリジナル曲を書下しました。

タイトルは「少女がみたもの」。

この曲は、西洋絵画史上「最も美しい少女画」といわれる
ルノワールの「可愛いイレーヌ」をモチーフに書下ろしたものです。
実は、この「可愛いイレーヌ」は、数奇な運命をたどった絵画なんです。

絵のモデルとなったイレーヌは、ユダヤ系銀行家のお嬢様。
家族はホロコーストの犠牲となりましたが、イレーヌは難を逃れます。
絵は行方知れずとなりなりますが、戦後、再びイレーヌの元に。
その後、ビュールレのコレクションとなりました。

作曲した時は、「可愛いイレーヌ」の実物を観る前で、
写真や絵画のストーリーを見聞きして曲を書いたんですけど、
先日、実物の「可愛いイレーヌ」と対面。

今回は、絵画をモチーフに曲を書下ろす機会をいただきました。
本当に嬉しいことです。

バロック時代のバッハや古典派のモーツアルトをピアノで練習するよりも、
印象派の曲を練習する方が、楽しいと思っていた頃がありました。

音楽と絵画のコラボレーションという発想から制作されたアルバム
『至上の印象派~BEST SELECTION~』
ぜひ聞いてみて下さい♪


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http://www.nishimura-yukie.com

あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。


♪今日OAした曲♪

●小犬のワルツ / ウラディーミル・アシュケナージ
●スパニッシュ・ダンス / 葉加瀬太郎
●少女がみたもの / 西村由紀江