前田利長の菩提寺として1663年に建立された、高岡市の国宝『瑞龍寺』

放送後記

日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。

今回は、富山県高岡市の日本遺産
「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡―人、技、心―」から高岡市の瑞龍寺をご紹介しました。

富山県の北西部に位置する高岡市。
この町は、加賀前田家二代当主・前田利長が築いた高岡城がわずか6年で廃城となり、突然の城下町存続の危機に陥りました。
しかし三代当主利常は、町民に活を入れ、商業中心の町へと大変換しました。
これが最高の好機となり、高岡は大発展、町民によって文化や産業が今も受け継がれている町なのです。
 
JR新高岡駅からおよそ徒歩10分にある広大なお寺が国宝『瑞龍寺』。

前田利長の菩提寺として20年の歳月をかけ1663年に建立された禅宗の寺です。

入って驚くのが、何よりもその広さ!

建立当時は3万6千坪、東京ドームおよそ3つ分だったそうです。

受付から山門を抜けると、目の前に広がるのは、
中央に仏殿、

そしてその奥に法堂が一直線に並ぶ、豪壮でとても美しい景色。

それぞれの建築技法や完成度の高さ、配置構成の美しい比率などにより、平成9年に国宝に指定された貴重な建築物です。

周りも禅堂や大庫裏

大茶堂など 

重要文化財が沢山。どこを見ても目を奪われます。
 
法堂の奥には前田利長・織田信長の石廟があります。

まるでお城のような、雄大で加賀前田家の威光を感じる瑞龍寺に訪れてみてはいかがでしょう。

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。