(後半)
スキマなゲストに東京・南麻布の「レジュイール」クリーニング店の会長、古田 武さんをお迎えしました。今回は、クリーニングにまつわるいろいろなお話を伺いました。
後半では、古田さんの失敗した経験などについて語ってもらいました。
(2017年6月6日、6月13日OA分)
◆クリーニングに失敗した事はありますか?
正直に申し上げると、失敗をして覚えてきました。
菓子折りを持って、お詫びに行って、保証をさせてもらって、原因を調べて何で事故が起きたのかを説明しました。
◆どういう時に失敗されたんですか?
例えば、しみ抜きをして、薬品で洋服に穴が開いたんです!
あとは、イタリアの染色が日本とやり方が違うので、薬品を付けた瞬間に色が広がった事もあります。
白いバスローブに黒い模様があって、水洗いをしたら真っ黒になってしまい全然取れませんでした。
今でもそれは原因不明です。
それで、これはイタリアに行くしかないと思いました。
◆古田さんにとって完璧なクリーニングとは何ですか?
① 汚れが落ちている事。
② シミが完全にとれている事。
③ 風合いとデザインが復元されている事。
この三つができて、完璧と言えます。
ただこれは、洋服だけの事で、お客様にとっては受け付けの態度も大事になってくるので、感謝の気持ちがあれば完璧です。
◆他の人が着ている洋服にシミが付いていると気になりますか?
これは、悲しいサガでして、とても気になります。
自分の場合、ネクタイに食べ物のシミがついたら、舐めて取っています。
唾液に良い酵素があるので取れるんです。
(※五郎さんが、今度やってみようと言っていました(笑))
(※しょこたんが、意外と雑な事をするんですねとビックリしていました。(笑))
◆安い服と高い服のシミの落ち具合に差はありますか?
それはないです。
ポリエステルはいいんですが、レーヨンは縮むので大変です。
◆これまでに起きた嬉しい事は?
仕事をするうえで、儲けようと思ったことがないので、お客さんの嬉しい顔を見ることが嬉しいです。
◆しょこたんからの質問で、以前赤い物を身に着けると仕事で成功すると言われて、赤いパンツを大量に買って、洗濯をしたら、キャミソールが全て赤に染まってしまったそうです。そういうのは取れますか?
日本のものですか?
中国で染めたものは難しくて落とせません。
ただ、化学繊維だったらカビキラーを熱湯に入れて取ってみてください。
ハイターは濃いので、カビキラーがオススメです。
高温のお湯に入れるとハイターは真の効果を出してしまうので、お湯のほうがよく落ちます。
◆洗濯に関するアドバイスをお願い致します。
薬を使用して、汚れを落とそうと思っている事自体が間違っています。
お湯でないと汚れは取れません。
しまっている間に黄ばむのは、まだ洗剤が残っているからです。
お鍋に石鹸入れて、煮れば大丈夫です。
あと、シャツの襟や袖口は洗顔石鹸が一番効きます。
洗顔石鹸で擦ってから、洗濯機へ入れてください。
また、すすぎも20分は必要です。
(※しょこたんは、自分の家の洗濯機にお湯がでるのかも知らず、五郎さんにこの女はダメです!と言われていました。(笑))
◆クリーニングをしていて達成感を感じるのはどんな時ですか?
レジュイールそのものです。お客さんに喜んでいただけるのが一番うれしいです。
皆さんも是非、大事なお洋服などありましたら、レジュイールにお願いすると良いですよ。
ホームページは下記になります。
レジュイール HP