2017.7.12~ 「 三波春夫さんとの、驚き連続のレコーディングとは?!」

第146回 ゲストは、ジャズピアニストの大野雄二さんです。  http://www.vap.co.jp/ohno/

大野さんは、“ルパン音頭” “銭形マーチ”という楽曲で
演歌歌手:三波春夫さんと、レコーディングを共にされています。

大野「僕もこんな摩訶不思議な逆転劇は今まで無いんですけど、
   ルパンが劇場用の映画をやることになって、
   最初、Bay City Rollersが楽曲を歌うはずだったんだけど
   ダメになったんです。そしたら、うちの名物社長が、
   ”封切りが8月でお盆だから、盆踊りだろ”って言い出して!
   音頭になったらもう、三波春夫さんしかいないだろ!って(笑)」

杏子「大先生のレコーディングはどうなんですか?」

大野「もうね、まず前日に着物なのか洋服なのかで盛り上がって!
   結局、10センチ四方くらいのチェックのダブルのスーツでいらして。
   しかも到着された途端から、掃除のおばさんにも受付の子にも
   お付きの人が、“三波春夫でございます”って、リポビタンDを配って!!
   それだけじゃなくて、凄いのは、スタジオの片隅にござを敷いて
   鏡台おいて、座布団もおいて、自分の陣地を作って、そこで休憩されるの」

杏子「えーー!すごい!本当に?!すごい!」

大野「本当だってば!(笑) 感動しちゃった!
   しかもさ、とりあえず歌った後、三波春夫さんから、
   ”この部分、何拍でも伸び縮み可能ですのでご指示いただきたい”
   って言われちゃって(笑) でももう本当にお上手だし、完璧なもんだから、
   何拍でも結構です、としか言えなかったね…」

そんな大野さんは、ピアニストとしてデビューされています。
今でも、ジャズピアニストとしても活躍されていますが
30代では作曲をメインとされていました。

杏子「ピアノ独学なんですよね?」

大野「子供のころ習ったら、つまんないなと思ってやめちゃった。
   でも、僕は慶応高校というところに入ったんだけど、それが運命だった。
   1年の文化祭で同級生にジャズをしている子がいて
   “ジャズを普通の人がやっていいんだ”って思ったの。
   そこから勉強全くしないで、音楽しか興味なくなったね」

好きなように演奏できる、ジャズを続けた反動で
秒数など制約がたくさんある、CM音楽の面白さにも気づいた時も。

大野「なんでこんなに音楽虐待してんだ!って思うけど、ちょっと頑張ると
   スポンサーにOKもらうっていうのがいい気持ちじゃない?
   だから、CM作曲ってゲームしてる気持ちだったね。
   怖いけど、すーーごい面白かった。」


M1. 忍冬 / 村上紗由里
M2. ルパン音頭 / 三波春夫
M3. BUONO!! BUONO!! (BUONISSIMO) / Yuji Ohno & Lupintic Six