2017.5.10~ 「歌舞伎と離れた青春時代!」

第137回 ゲストは、歌舞伎俳優の中村扇雀さんです。 

初舞台を6歳で踏まれた扇雀さんは、1度歌舞伎から離れて、
8歳〜22歳の青春時代14年間を過ごされました。
「大学時代スポーツをやりたかったので、僕はゴルフ部に入ったんですけど。
 1年生のときの合宿がキツくて!隣で寝てた1人が逃げたり(笑)
 同好会は楽しんでやってるんですけど、僕は部活だったので
 本当に体育会系で、もう言えないくらいの、、、ね(笑)」

部費稼ぎとして、バイトも経験されています。
ですが、お歳暮を配るバイトをしていたところ、
安倍晋太郎さんの御宅に配達することに。
「ハンコ1個もらうと100円なんですよ。
 で、奥様が出てきて!下向いてるわけにいかなくて。
 “あれ、貴方もしかして扇先生のところの息子さん?”ってばれて、
 でも、いいえとも言えなくて(笑) そしたら、その後すぐにお袋に電話されたみたいで、
 バイトするなら、いいなさい!って怒られちゃいましたね。」
配達のコツをつかんだ扇雀さんは、最終的には1日で1万円稼げるほどになり、
社員にならないか、と打診を受けてしまうほどだったそう。

「中学高校時代は、子役でも大人でもないので、役があまりなくて。
 今でこそ慶応も芸能活動OKかもしれないんですけど、
 当時はダメだったんですよ。舞台のために途中で帰るとか、
 休むんだったら他校で、と言われていたので、だったら義務教育の間は
 ちょっと控えよう、という事になったのが最初だったんです。」

しかし、ご自身の中で他の職業に就くつもりは最初からなく、
学業を終えたら歌舞伎の世界に戻る、と決めていたのだとか。
そこには、6歳のときの初舞台の思い出が大きく関わっていました。
「せり上がりで舞台に出ると、割れんばかりの拍手なんです。
 演技がどうこうじゃないんですよ、初舞台はお祝いなので。
 子供心に優越感を感じたんですよね。今でもよく覚えているんですよ。
 おじいちゃんもひいお祖父ちゃんもやってきた仕事なんだから、
 僕もやるんだ、みたいな思いがあったんです。
 だから、親父が競馬の騎手だったら騎手目指してたし、
 漁船乗ってたら乗ってたかもしれませんから、ただ、それだけの事なんです(笑)」

M1. Forever Young / 竹原ピストル
M2. You’re My Best Friend / Queen
M3. One Vison / Queen