成田山新勝寺への参拝客を迎える門前町、千葉県成田市の「成田山新勝寺参道」

放送後記

日本遺産。
その裏には数々の歴史的なドラマ・魅力的なストーリーが隠されています。
JAPAN HERITAGE~ラジオ日本遺産~。
今回は「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」と題した千葉県の日本遺産の中から成田山新勝寺参道をご紹介しました。

世界への玄関でもある成田空港から成田線でおよそ15分。成田の町は、「成田のお不動さま」の名で親しまれている成田山新勝寺への参拝客を迎える、門前町として栄えてきました。

成田山の人気の一翼を担ったのは、歌舞伎役者である初代市川團十郎でした。跡継ぎに恵まれなかった團十郎が子宝祈願でお参りしたところ、待望の二代目が誕生。
成田不動尊にまつわる演目を上演したところ芝居は大当たり。江戸でも大人気の参拝地となり、現在も年間1000万人もの参拝客が訪れています。
そして新勝寺へと続く参道もまた、大いに発展し、
日本だけでなく海外の観光客にも人気となっています。

成田山新勝寺参道はJR成田駅前から始まります。
参道の入り口からは、江戸情緒あふれる町並みが目の前に広がります。


大野屋旅館や三橋薬局などの歴史的建造物や、昔ながらの土産物屋が並び、
お店を覗きながら歩いているだけでも旅行しているような気分を味わえます。



参道途中にある薬師堂は、1655年に新勝寺の初代本堂として建立されたもので、1855年に新勝寺からこの場所に移設されました。この薬師堂を、團十郎や徳川光圀がお参りしたんですね。


さて、ここに来たらぜひ食べていただきたいのは、名物のうなぎです。
江戸時代から参拝客をうなぎ料理でもてなしてきた成田。
参道では多くのうなぎ料理店が軒(のき)を連ねています。
店先でうなぎをさばいたり、焼いたりする風景は、口だけでなく目と鼻も楽しませてくれます。うーん、食べたい。。


7月には成田祇園祭が開催され、山車や屋台が新勝寺参道に集います。引き手たちによって参道を駆け上がる様は必見です。そして、他にも定期的に踊りや太鼓のパレードも開催されています。
江戸時代から続く町並みを、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょう?

ぜひ、あなたも日本遺産へ。新たな日本の魅力を再発見してくださいね。