フランス人の知恵「美味しく野菜を食べる3つの調理法」とは?

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。5月15日(月)の放送では、「追跡 カゴメプレゼンツベジライフ」のコーナーに、著書「フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。」などで知られる料理研究家の上田淳子さんが登場。 “フランスのワザ”をテーマに美味しく野菜を食べる3つの調理法を教えてもらいました。

フランス料理における野菜の調理法はとても優れていると話す上田さん。
その中でオススメの調理法は、「サラダ」「蒸し煮」「オーブン焼き」の3つ。

この3つの調理法さえ覚えてしまえば、「味付けはシンプルにお塩程度で美味しく野菜が食べられる」のだそうです。

そこで今回、上田さんがこの時期オススメの野菜を例に、美味しい食べ方をレクチャーしてくれました。
まずは定番の「サラダ」。
「サラダ」にもおいしく野菜を食べるワザがあり、一にも二にも「水に漬けて野菜をパリっとさせることが大切」と上田さん。そして、そのあとに“水気をしっかり取る”こと、ドレッシングはかけるのではなく“絡めて混ぜる”こと。そうすることで、葉っぱ全体に絡み格段に美味しくなるのだとか。

「サラダ」を作る上で多くの人が、野菜の種類を増やすことにばかり気を取られがちですが、上田さんのオススメはハム、チーズ、ナッツなど、食感の異なるものを少し足すだけで食べ応えのある「サラダ」になるそうです。

2つめの「蒸し煮」は、野菜をバターやオリーブオイルなどの油脂とお水で蒸して煮る調理法。
サッと蒸してシャキシャキとした食感で楽しむも良し、クッタリとするまでしっかりと蒸すも良し。
「蒸し煮」は量が食べられる万能調理法。蒸し時間は好みの食感で調整してほしいところですが、フランスでは最近シャキシャキの食感が好まれているそうです。

最後の「オーブン焼き」は、水分を飛ばしながら加熱することにより、凝縮感が出るのが特徴。
例えば、玉ねぎにオリーブオイルを絡めてオーブンで焼くとグッと甘味が増すそうで、「炒めとはまた違った味が楽しめます。オーブンだけでなく、もちろんグリルやオーブントースターでもOK」とのこと。

上田さんが、今最も「オーブン焼き」にすべきオススメの野菜に挙げていたのが旬の新じゃが。半分に切ってオリーブオイルを絡めて塩を振ってオーブンで焼くだけ!
フォークや串がスッと入るくらい火を通せば出来上がりと超簡単。あともうひと品が決まらない……なんてときに重宝しそうです。

また、ディル(セリ科の香辛野菜)が大好きだという中西は熱心に質問。上田さんがディルと相性が良い野菜としてオススメしていたのがキュウリ。
北欧などでは、このふたつを合わせて「サラダ」にしてよく食されているそうで、「ドレッシングにヨーグルトを少し入れてディルとキュウリと合わせると美味しい。スモークサーモンなどに添えてもいいですよ!」とのことでした。そして、今回紹介した3つの調理法に加え、「味はシンプルに。いろんな食感があること」が、おいしく野菜を食べるためのポイントだと教えてくれました。

やはり旬の野菜を美味しく食すにはシンプル イズ ベスト!
素材そのものの味を活かすオーソドックスな調理法で食べるのが一番美味しいようですね。旬の野菜は栄養価も高いので、上手に摂って元気な1日を過ごしましょう!