日本初!「がん探知犬」による検診スタート

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。 5月11日(木)放送の「WAKE UP NEWS」のコーナーでは、日本医科大学千葉北総病院副院長で、がん診療センター長の宮下正夫さんをゲストに招き、日本初のがん探知犬による検診について話を伺いました。

山形県金山町で、このたび日本初のがん探知犬による検診が導入されることになりました。
町長の鈴木さんによると、金山町最上地区は、女性の胃がんの死亡率が全国1位。町長から依頼を受けた宮下さんががん探知犬を提案したことで実現に至りました。

優れた嗅覚を持つ犬ですが、その能力は人のおよそ100万倍から1億倍ともいわれており、7年近くにわたりがん探知犬の研究を続けてきた宮下さんいわく、「およそ400件ほど調べて、早期がんを含めかなり多くの種類のがんをほぼ100パーセント探知しています」とのこと。

検査では患者の尿が用いられ、その量はわずか1ccから0.5cc。探知犬は良性腫瘍には一切反応せず、悪性腫瘍のみに反応し、早期がんも発見できるそうです。

宮下さんは探知犬によるがん検診について、「今回金山町でテスト的に導入します。結果をよく検証して、これまでやっているがんの検診よりも効率が良い、正確だと実証されればどんどん広がっていくのではないでしょうか」と話していました。