6秒が怒りを抑えるキーワード!

(前編) スキマなゲストにアンガーマネジメント・ファシリテーターの瀬戸口仁さんをお迎えしました。怒りをどうコントロールすればいいのか、お話を伺いました。(2017年2月21日、28日OA分)



◆アンガーマネジメントとは一体何なのかを瀬戸口さんにお伺いしました。

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで始まったアンガー(怒り)の感情とうまく付き合うための心理教育です。
瀬戸口さんがまず言いたいことは「アンガーマネジメントは、決して怒る事を否定はしていない。」という事です。
イライラするなと言っても無理なので、それをいかに軽減させるかがアンガーマネジメントにとっては重要なんです。

◆気をつけないといけない怒りの発散とは!?

瀬戸口さんいわく、アメリカ人の約80%がポジティブ思考で、日本人は約70%がネガティブ思考だと言われているそうなんです!

特に日本人は胸の内に怒りを秘めてしまう傾向にあるそうなんですが、これは一番やってはいけない怒りのコントロールの方法だそうです。
あとは、アルコールを飲んだり、運転をしたりして怒りを発散する事も良くないとの事。そして、怒りを発散するときに人を傷つける事は絶対にやってはいけない事なんだとか。
気をつけないとですね!

やってはいけない発散方法を知ることができれば、怒りの感情と人間はうまく付き合っていけるようになるそうです。

◆よく年を取ると怒りやすくなると聞きますが、これは本当ですか?

若い時に出来ていたことがだんだんできなくなったり、覚えていたことを忘れていったりとそのギャップにイライラしてしまうので、怒りやすいと言われているみたいです。

◆怒りが良い方向に向いている時ってどんな時ですか?

例えば、受験に失敗したけれど、落ち込まずに来年こそ受かってやるという気持ちや、彼氏に振られても、もっと可愛くなって見返してやるという気持ちが良い方向に向いている怒りなんだそうです。悲しみだけで終わらせるのはいけないとの事。



◆具体的にどういうコントロール方法がありますか?

まずは、カウントバックという方法があります。
怒りたくなったら、大きな数字から十間隔で数字を引いていくと良いそうです。例えば、100-97-94-91、、、など三つずつ引いていくとちょっと面倒に感じてきますよね?この面倒くささに怒りの矛先を向けて、怒りを軽減させ、やりすごす方法です。

次に、怒りのピークは6秒というキーワードがあるそうです。
怒りのMAXは6秒でピークに達し、それ以降は下降するとのこと。
売り言葉に買い言葉は6秒の間で起こるそうです。
この6秒をうまくやり過ごす事が良いコントロール方法だそうです。

その他には、アンガーログやスケールテクニックがあります。
アンガーログは、怒っている内容を文字に起こしていき、自分が何に怒っているかを把握する事。スケールテクニックは、自分の怒りを数値化させて10点満点が頂点で穏やかが0点だと考える。自分の怒りを見て分析する事が出来たら、自分はこういう事で怒って、こういう事では怒らないという事が分かってくるそうです。
自分の怒りを客観視する事がいいみたいですね!

(後編へ続く)